SAC東京コースⅡ第10回月例会 参加者の声

1月19日開催 SAC東京コースⅡ第10回月例会 参加者の声

1月19日、SAC東京2期 第10回月例会が開催されました。講師は、東北大学大学院農学研究科齋藤忠夫 教授。講義テーマは、「あなたの健康と長寿を守る新機能性ヨーグルト 」でした。

齋藤先生は、ミルク科学分野のパイオニア的研究者であり、乳酸菌研究および機能性ヨーグルト研究の第一人者です。今回の月例会では世界のヨーグルト市場を牽引している日本の新しい機能性ヨーグルト開発の全体像についてお話をされました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • ヨーグルトは体にいい。長寿の源ということは一般論となっているが、とてもわかりやすく、基本知識を学ぶことができた。身近な商品群の効用や、機能につき、免疫力UP機能の他に、筋肉、骨、痛風、肥満、血圧等々の効能について、改めて万能食品であることの認識ができ、非常に有用であった。広く乳酸菌の知識、歴史、効能、商品動向、非常に具体的に興味深く学べた。
  • 「機能性ヨーグルト」という商品は、健康無関心層の健康リテラシーを高めることによって、スマートコンシューマの育成に成功し、市場が創出・拡大できた好事例だと理解できたから。
  • 成長著しい機能性ヨーグルト市場や研究動向についての最先端の情報を得ることができたと同時に、日本での特異なヨーグルト市場の発展において今後もますます新規機能を持った機能性ヨーグルトが開発されるだろうと、一消費者として期待が膨らんだ。また、開発されている機能性の方向について我々としても大きな収穫となり参考になった。
  • ヨーグルトについての知識を学んだこともそうだが、多くの研究とその成果が実際の生活にも役立っていると感じた。
  • ほぼ毎日摂取している身近な存在であるヨーグルトについて、多種多様な機能性を分かりやすく科学的に解説をして頂き、理解が深まりました。
  • 乳酸菌の多岐にわたる機能、免疫力を高めたり尿酸値を下げる作用機序について初めて伺い、大変勉強になりました。
  • インフルエンザ予防、アレルギー対策、肥満、骨粗鬆症、サルコペニアなど、さまざまな機能を持ったヨーグルトが開発され、今後もますます研究が進むという機能性ヨーグルトの市場が、日本で独特の進化を遂げたカテゴリーであり、元祖である欧米には同様のマーケットはまだ育っていないという事実に大変驚くとともに、かえって可能性を感じました。大変参考になりました。
  • かつてはデザートの域にとどまっていたヨーグルトがいまやどんどん進化して機能性食品として種々の製品が上市されています。原料の牛乳そのものが準完全栄養食であり、さらに健康機能を発揮させる乳酸菌を選定添加して高付加価値商品となり消費量も右肩上がりであることは、消費者から健康食品として認知された証だと思います。腸への定着性がキーとなること、食品に機能を(強く)求めるのは日本人の特性、あくまでも食品であるので美味しいことが大切というお話が印象に残りました。
  • 機能性ヨーグルトの機能の概要、研究の最前線に加えて、機能性ヨーグルトに関連する法制度――特定保健用食品や薬事法など――の概要が理解できた。
  • 現在、市場にある機能性ヨーグルトに配合されている菌は全てどこかの誰かの糞便から採取されたもの、という話は、よく考えれば当然の話ですが、衝撃的でした。自身の保有する菌を健康な状態の生体から採取・保管しておく「貯菌」のポテンシャルには大いに期待しています。
  • 機能性食品という点では競合であり、ビジネス上の構造などがいろいろ異なる乳業系の話は、視点の差異から具体的な内容まで大変興味深いものであり、ビジネス上でも参考になるお話でした。
  • 斉藤先生から直接ご講義頂ける貴重な機会でした。内容も非常にわかりやすく、大変勉強になりました。
  • 乳酸菌の機能性については、既知のお話が多かったが、ミルク中のタンパク質(BCAA豊富)の有用性のお話や、日本ではプロバイトティクスが主流で、海外ではプレバイオティクス(オリゴ糖類)が主流であるといったお話が聞けた。
  • 栄養補助食品の摂取について、量ではなく定期的に摂取していくことが重要であることを再確認できた。
  • ヨーグルトの機能・効能と期間、そのメカニズム、将来展望がイメージできました。

村田特任教授によるアイスブレイク、および個別質疑が有用だった理由は?

  • いつもながら、非常にまとを得たテーマ(部分)を指摘していただき、ありがたい。先生が指摘された、日本のヨーグルトにつき、世界的ルールに反し、菌のしばりがなく自由であること、摂取の仕方と筋肉量との関係(効能)は非常に興味深かった。
  • 村田先生のコメントでご教示いただけるフォローと補完によって、講義内容をより明確に理解できた。アクティブラーニングには必要。
  • 改めて内容を整理することができた。
  • 分かりやすくポイントを整理していただき、また個別質疑へスムースに流れていき有用であった。
  • 今回のテーマにおいても、ビジネスにつなげていく発想・イメージを与えて頂いた。発表内容・研究成果をわかりやすくそのイメージに展開させていく視点がとても参考になる。
  • ヨーグルトの定義がヨーロッパや米国と日本では違っていて、日本は菌種の制約もなく、自由であることが、機能性ヨーグルト市場の繁栄につながったという事実は、規制のない自由競争が新たな市場を誘導した好例としてとても興味深く参考になりました。
  • 特定2菌種を使用して発酵させる規定のあるFAO/WHOによるヨーグルトに対して、日本は乳糖省令に従っており、菌種のしばりはない。各社が知恵を出して機能性ヨーグルトを開発しておりイノベーションが起きやすい環境にあることが分かりました。また、食品に機能をこれほど求めるのは日本人くらいということも新しい情報でした。
  • 乳製品(過剰?)の摂取に対して乳がんの罹患率が高まるとのネガティブキャンペーンに対して、正しいロジックで先方の主張を取り下げてもらったという話をお聞きして、どの業界でも製品に関してのネガティブキャンペーンが起きていることが理解できました。おそらく対象企業だけではなく業界として種々のデータ、エビデンスから正当なロジックを作って対抗したものと推測しました。現代のSNSによる拡散の広さとスピードに対しては 「産」のみではなく「学」の力もお借りしてネガティブキャンペーンのリスクに備えておくことが大切であることを強く認識しました。
  • 講義で割愛された部分について詳細をうかがうことができ、さらに理解が深まりました。
  • いつもながら素朴な疑問等を的確にお尋ねされると思ったため。
  • いつもながら同じ講義を聞いているのに村田先生の質問は鋭く、さらに質問者も素晴らしかった。
  • 質疑応答によって議論がより深まり大変有用でした。
  • 自分が疑問に思っていたことが、大体明らかになった。
  • 講義内容が非常に幅広いため、質問をするには絞り込みが必要であったので参考になりました。
  • 自分の理解の整理につながります。

パネルトークが有用だった理由は?

  • 業界、近しい業界、異分野、それぞれの距離感の異なる視点で、講義内容を振り返ることができた。
  • 専門分野が異なる視点からの質問が飛び交い、新鮮な気づきを得られたと同時に、齋藤先生の+αの回答の中に多くの情報があり非常に参考になった。
  • 専門用語も多かったが、リアルな質問もありイメージしやすかった。
  • ヨーグルト市場の魅力を再認識するとともに、日本市場の特異性を学ぶことが出来ました。トクホを選択することによる不自由さとお墨付きのバランスを考えて、機能性表示食品の選択も考えていく必要があると思いました。
  • 今回のテーマと異なる業種の方を交えることが面白かった。今後も異業種を混ぜたトークは良いと思う。
  • メーカー側の戦略等も聞くことができ大変勉強になりました。
  • 独自の進化をする日本の機能性食品市場において、右肩上がりの成長を続けるヨーグルト製品は、それを支える熾烈な商品開発競争と、一方で行政誘導による医療費削減施策と、消費者の健康に対する関心の高まりが、好ましい形で融合して発展した例であることがよく理解できました。
  • 乳児は(母)乳により育つ、あたりまえの事実の裏で準完全栄養食品としての組成やビフィズス菌とオリゴ糖との関係など、あらためて素晴らしい仕組みが備わっているものだと感心されられました。
  • トクホや薬事法の問題点、限界が察せられた。薬事法の制約から、商品容器やCMで「ピロリ菌」とか「インフルエンザ」という単語に一言も触れられず、各々「リスクに強い乳酸菌」とか「強さひきだす乳酸菌」という情緒的で不明瞭なキャッチコピーでお茶を濁している一方で、テレビの健康番組やネットが、効能情報をどんどん流すというのは、やはりおかしいと思う。また業界の問題点も示唆深かった。
  • ライフステージによる腸内細菌叢の変化について、非常に興味のある話が聞けたから。
  • 村田先生のアイスブレイクと同様、講義内容に関する理解を深めることができました。特に普段はあまり接することのない食品(乳製品)業界の抱える課題についてもお話しいただき、大変参考になりました。
  • 皆様の疑問などを聞くことができたため。
  • 分野の違う方々の質問は非常に興味深く、大変視野が広まりました。
  • 他業種の方のまた違ったご視点でのご意見を知ることができた。
  • 業界の状況などの話もあり、参考になりました。

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