SAC東京コースⅠ第7回月例会 参加者の声

10月18日開催 SAC東京コースⅠ第7回月例会 参加者の声

blog161018a10月18日、SAC東京2期 第7回月例会が開催されました。講師は加齢医学研究所副所長 加齢制御研究部門 遺伝子発現制御分野の本橋ほづみ教授。講義テーマは「酸化ストレス防御と健康」でした。

本橋先生は生化学・分子生物学がご専門で、わが国の酸化ストレス応答研究の第一人者です。今回は酸化とストレス応答、環境適応のメカニズムから、生活環境における様々なストレスから身を守るための食生活の話まで新規ビジネスの発想のヒントになるお話をされました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 酸化ストレスと、それを減少させる作用をもつ栄養素など、具体的に知ることができ、理系でない自分にとってはとても化学式が出てきただけで難解と感じる内容でしたが、講師の本橋先生の丁寧なご説明でなんとか理解できました。自分の遺伝子の型も知りたいなと思いました。
  • 酸化ストレスの機序が分かり、特に第2相反応させることの意味合いなどが理解できた。
  • 酸化ストレスの人体に与える影響には大変興味があったが、なかなかその内容に切り込む機会がなく、今回、本橋先生のように第一線でご研究中の先生のご講義を賜り、大変刺激を受け、興味深く拝聴いたしました。
  • KEAP1 親電子性物質、NRF2の関係性とその働きには生体防御の鍵となる可能性が確かに感じられ、これからの研究に目が離せないとおもいました。また、NRF2誘導剤の有効性が示唆されている疾患の多さにも驚きました。
  • 食品・医薬品業界の方にとっては、かなりビジネスを意識させるヒントに満ちた内容であったのではないかと思い、興味深く拝聴いたしました。
  • タンパク質NRF2の機能やその働きを高める、食品について知ることで、健康維持に役立てることが出来る。
  • 予習用にいただいた『KEAP1ーNRF2制御系と疾患の治療戦略』や,ネットにありました『酸化ストレス応答転写因子NRF2による代謝制御と細胞増殖』を講義前に読んだところ,今ひとつよくわからず不安でしたが,講義をききある程度理解できました。
  • 酸化ストレスが健康に及ぼす影響については、少し知識が有ったが、今回本橋先生の講義でその原理の理解、またそれを防御する方法、日常での効果的な食習慣などにも示唆を頂き、大変勉強になりました。
  • 活性酸素、フリーラジカルは、ここ20年、ドラッグストアのヘルスケア領域物販で常にOTCや健康食品の情報提供でポイントになる概念で、その部分の理解が深められたため。
  • 予防医学の柱になる可能性のある「NRF2」の存在を知ることができた。
  • これまでは、酸化についてなんとなく耳にしているだけあり、そのメカニズム等については詳しく知りませんでした。また、薬剤も開発されている事や認知症との関連についても研究されていると知り、介護サービスを経営している立場としても非常に有益な内容でした。
  • 文系には、中々理解しにくい内容であったが・・・逆に新鮮で楽しめました。また、難しい内容を分かりやすく伝えようとしてくださり、理解をすることができた。(十分ではないが)
  • 細かな遺伝子やたんぱく質の性質や動作は理解が難しかったのですが、老化現象のもとになる因子を「入れない」「中和する」「貯めないで排出する」のどの戦略をとるかで対処法(=製品化)のバリエーションが生まれることがわかりました。
  • 多くの身体機能が絶妙なバランスの上に成り立っていること、年齢を重ねるごとにバランスも変化していくこと(変化を阻止することが必ずしもスマートエイジングではない)がわかりました。
  • これまでで最も大学の「研究」の香りがする内容で、興味深く聞かせてもらいました。分子構造など、文系の私には少し難しいところもありましたが、食品との関連は分かりやすかったと思います。
  • 親電子性物質、KEAP1、NRF2などの専門分野の内容を、わかりやすい言葉でご説明いただき、とても参考になりました。
  • 化学と無縁の生活を送っているので、言葉が難しく理解するのに時間がかかりましたが、日常生活に取り入れやすい点があったので良かったと思います。
  • 健康を維持するために、食品からアプローチすることはなかなか容易ではない。しかし、大きな可能性があると改めて感じた。
  • 基礎研究とはどのようなものか、ご研究が老化や疾病の究明・対策にもつながっていくことを実例で知ることができました。KEAP1、NRF2で解明されたメカニズムのご説明は知的好奇心を高めて拝聴しました。
  • 抗酸化作用については、日常言葉にして、調理の仕方や食品等で留意をしていました。今回「酸化ストレス防御」について生化学の立場でかなり専門的な講義でしたが「KEAP1、タンパク質NRF2」の役割について大変興味深く学習できました。
  • 酸化ストレスと健康という講義で、摂取する食品を考慮することで環境応答メカニズムを活発化でき、病気の予防を期待できるというストーリーは大変興味深いものでした。一方で、酸化ストレスに対して還元ストレスもあるというお話もありましたので、限られた時間ではありますが、こちらについてもご紹介いただければと思いました。
  • 抗酸化や酸化ストレスという言葉が、健康医療業界ではあふれているが、多くは、非常に高度な学術的な話か、健康食品の売り込みのような根拠の希薄な説明のどちらかである。先生の講義は、バランスがよく、話も非常にわかりやすく、世の中でまだわかっていないことをはっきり伝えてもらえたので、とても勉強になった。
  • いま注目のNRF2の話でしたので、大変興味深く聞かせていただきました。加齢に伴う組織・細胞内の代謝低下の生理学的仕組みを理解することが、高齢者の健康改善・維持のキモと考えているので、アカデミックな話をコンパクトにまとめてお話頂けると、インスパーヤーされます。
  • 制御タンパク質NRF2が環境ストレスに対する応答を担う転写因子であることが理解できた。

個別質疑が有用だった理由は?

  • 聞き漏らした点などを確認するのに良かった。みなさんが疑問に感じていたことですが、やはり、具体的に、KEAP1-NRF2系を活性化し、健康維持に役立てるには、どのようなものをどの程度とりいれるべきなのかということが、まず、気になりました。
  • 今回は、内容が難解であったため、自分で、疑問に思っても、なかなか表現しづらいこともあり、個人、グループでの質疑応答に助けられました。
  • レポーターマウスやハエによる精神的ストレスと酸化ストレスの実験といった新たなお話が展開され、研究の動向に触れることができたため。
  • 職場など他のストレスとの関連も皆さんが興味あるのだと、感じられた。自分の疑問が網羅的に解決した。
  • いつもながら、村田先生のアイスブレイクは要点をまとめていただけており参考になる。
  • 色々な視点を頂けるから。
  • ミクロでみると血栓や血管収縮に起因する酸化ストレスの蓄積がかなり老化に効いてくる.という印象を持ちました。
  • グループの質問では出なかった細かい質問が出ることがあり、より深く理解することができるため。
  • 高い問題意識と詳しい知識を持って講義に参加されていることが分かり、そのようにありたいと感じました。
  • 専門的なこと、また、角度の違う質問などを聞くことが出来て、とても刺激を頂きました。
  • 違った観点の質問もあり、それにより理解が深まりました。
  • 他の方が気にされている点、よく分からなかった点が自分と近しかったので、理解の深耕に役立ちました。
  • KEAP1の失活物質を探ることの将来性を感じることができた。

グループトーク、グループ別質疑が有用だった理由は?

  • 同じチームに理系の方がいたらしたので、わからない部分をシェアできたり、解説していただいたりしたので、理解が深まりました。
  • 各グループの質問が重なった時に、時間削減を目的にファシリテーションしていただいたのは、非常に良かった。内容が一人では確信の持てないこともあり、大勢で話して、まとめるほうが、より理解が深まりました。
  • 毎度ながらではありますが、メンバーとの討議の中で各自の疑問や意見を出し合うことで自分にない角度からの視野を得られるのは、非常に刺激的かつ有用であると感じます。
  • 積極的に発言される方が多く、参加しやすかった。
  • あまり普段接することのない理科系の方もおり、見識を広めることが出来た。
  • グループメンバーの意見集約が今後も役に立ちそうです。
  • 他の産業の方の視点は、いつも参考になります。
  • 皆の疑問点を聞くことにより、より、深い理解ができるため。
  • 製薬業界の方が同チームにおられて本橋教授の講義を製薬のプロがどう捉えておられるのかを直接聞けたので非常に面白かったし有用だった。
  • 他グループからの質問もやはり様々な視点に気づくことがあってよかった。
  • 今回はとても難しい内容で、正直何を質問したらよいのか私自身わからなかったので、グループの方々や他のグループの質問を聞いて講義内容を理解する手助けになりました。
  • バックグラウンドが異なる方々と取り組むことで、様々な意見を聞くことができるため。
  • 特に医学系に詳しい方がいると、より専門的な話を聞くことができる。
  • 同じ質問は重ねてお聞きすることで理解が深まった。
  • 効果のある食品とNRF2活性の測り方に質問が集中すると思いましたが、想像もしなかった面からの質問もあり興味深く知ることができました。
  • 異分野の方が講義内容をどのような視点でとらえられているかを理解できるという点で、グループトークの時間は大変有意義だと考えます。
  • 質疑については、やはり違った観点での質問が多くあり、それにより理解が深まりました。
  • 自分や他者の疑問が、グループ内での討議で深まった感がありますので、有用だと思います。

過去のSAC東京月例会 事務局レポートはこちら

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