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SAカレッジ22年度 コースⅢ第3回月例会は、石井直人教授です!

免疫研究のスペシャリスト

SAカレッジ22年度 コースⅢ第3回月例会は、石井直人教授の「新型コロナウイルス感染症対策に必要な免疫学」です。

ご専門が免疫学、アレルギー学、小児科学である石井先生は、2015年に設立100周年を迎えた名門 細菌学教室を発祥とする免疫学研究室の、第五代教授でいらっしゃいます。研究室の栄えある歴史と伝統を引き継ぎ、今後の医学研究において極めて重要な免疫メカニズム研究に取り組まれています。免疫の仕組みである免疫記憶・免疫寛容を解明することは、ワクチンの開発や、アレルギー・自己免疫疾患の治療、免疫寛容の破壊のよるがんの免疫療法につながると期待されます。

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今回、SAカレッジコースⅢ第3回月例会では、免疫のメカニズムについて基礎的なところからお話いただきます。また、新型コロナウイルスワクチンの有用性とワクチン普及によるウィズコロナ社会についても議論、最新の情報や今後の展望を学術的観点から解説いただきます。先生の講義で、感染症についての情報にどう向き合えばいいのか、膨大な量の情報に対しての取捨選択の指針になるかと思います。

目の前のことを常に一生懸命にやることで、免疫学の未来を拓いてきた石井先生の座右の銘は「情けは人のためならず」。先生がはじめて細菌学教室に行かれたタイミングは、サイトカインのひとつであるインターロイキン-2受容体を構成する第三のサブユニット:ガンマ鎖の発見がされる直前だったそうです。まさに世界中が探し求めていた分子の大発見に、立ち会われた経験が研究者としての原点だという石井先生の講義、楽しみです。

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SAカレッジ21年度 コースⅢ第6回月例会 参加者の声

石井 直人 教授新型コロナウイルス感染症対策に必要な免疫学

9月22日、SAカレッジ21年度コースⅢ 第6回月例会開催されました。講師は、医学系研究科免疫学分野 医学部医学科長 石井 直人(いしいなおと)教授。講義テーマは「新型コロナウイルス感染症対策に必要な免疫学」でした。

免疫は、T細胞、B細胞、マクロファージなどの多種類の免疫細胞とそれらが起こす免疫応答のネットワークから成り立っており、「良い免疫」とは個々の免疫応答が精妙なバランスで統合されて成立します。逆に、ある特定の免疫細胞や免疫応答が異常(無制御)に活性化することでアレルギーや自己免疫疾患(関節リウマチ等)が起こります。また、新型コロナウイルスの重症化がサイトカインストームで起こることは知られていますが、サイトカインストームとはT細胞とマクロファージの暴走です。

つまり、特定の免疫細胞や免疫応答が強くなることは身体にとって有害であり、適切に制御された免疫応答こそが「良い免疫」に必要です。

月例会では、良い免疫とは何かについて議論すると同時に、新型コロナウイルスワクチンの有用性とワクチン普及によるウィズコロナ社会について議論していきました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

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