SAC東京5期コースⅡ第8回月例会 参加者の声
11月21日 SAC東京コースⅡ第8回月例会 参加者の声
11月21日、SAC東京5期 第8回月例会開催されました。
講師は、東北大学 加齢医学研究所・災害科学国際研究所兼務の杉浦元亮 教授。講義テーマは「人間の心と行動の不思議:その裏側を脳機能イメージングでひも解く」でした。
人の心や行動は謎だらけです。しかし、最近の脳機能イメージング研究で、その裏側にある脳の仕組みがかなり見えてきました。例えば、
•人に話しかけることはなぜ難しいのでしょう?
•人はどうやって正解のない問題に答えるのでしょう?
•どうして私は英語が上手にならないのでしょう?
こうした問いへの答えと共に、人を幸せにする新しいサービス・商品のアイデアが脳の仕組みの中に見つかるかもしれません。
脳と人間行動理解に基づく新発想を製品・サービスの開発に活かしたい方、必聴の講義でした。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 3つの自己と行動出力・環境反応の関係の話が非常に興味深かった。弊社のサービスに対する顧客の満足度などについても脳科学的な調査を行うことでこれまでと異なる可能性があるのではないかと感じた。
- 他社反応の脳内スキーマを見たとき、英語の時だけリアルで差が大きく出るということと、認知プロセスの可視化の際に、外国語フレーズ学習で、状況学習のほうが習熟度が上がるという点を興味深く伺いました。
- 先生の研究テーマについての熱意を質疑応答から感じられたため
- 脳内スキーマによって人間の行動の仕組みが分かりつつあることに驚きました。認知プロセスが分かれば、サービスや商品を開発する上で大変に有益であるだけでなく、認知プロセスの可視化によって、研修や教育の在り方も変わると感じました。今後どのように研究が進むか大変興味深いです。
- 大学院で経営学を研究した経験があるが、経営学で一般的に用いられる心理学、社会学の知見を活かしたリサーチとは異なる観点から問題解決を図るアプローチが興味深かったから。
- 普段の業務の中では知りえない情報だった上に、担当している仕事のレベルを上げるのに役立ちそうな内容だったから。
- 講義内容をすべてをかみ砕けなかったが、英語学習の認知プロセス仮説に興味を持てた。社内教育や顧客への商品説明の中で状況学習を取り入れて進めることが早い理解を得られるのではないかと興味を持てた。
- fMRIを活用しての「認知プロセスの可視化」。こういった研究が行われていること自体初めて知り、詳細の内容(結果含め)について直接聞くことができたから。また実ビジネスへ活かせるヒントを頂いたから。
- 共同研究をさせて頂いており、以前に教えて頂いて知っている内容が多かったものの、初めて聞く話もいくつかあったので。
質疑応答の中で、杉浦教授より「結果が見えない中でも能動的なアクションを起こす力を伸ばす研究を行っている」との興味深いお話が聞けたので。現在弊社にて「中高年社員が自律的にキャリアを切り開いていく」研修プログラムを開発しております。50~60代サラリーパーソンが増加し、職業年齢が長期化していく中で、キャリア自律は大きな課題と認識しています。杉浦先生の研究とタイアップさせて頂く可能性を探りたく存じますが、ご指南をお願い申し上げます。 - 興味があった脳機能についてイメージングでの解析や、脳内スキーマといった、これまでに知らなかったことを学ぶことができた。また、どういった環境下でどのような反応が起こり、行動変容に繋がるか、といったことも先々は判ってくるのではないかとも感じれ、新たな技術を活用したマーケティングも可能になるのではないかとの期待も持てた。
- これまでなじみの薄い脳内スキーマというモデルについて、丁寧に説明していただき、新しい脳活動の解釈ができるようになった気がします。入力と出力を介在する、人間の意思決定に関する脳の処理の仕方の一端をみれた気がします。
- 脳の活動を“見える”状態にする技術と、講義資料P10に“表の世界”と記されている考え方は広く知られているが、“脳内スキーマ”として人間の認知過程と関連させてひも解くという捉え方が、なるほどそういう分類の仕方があるのかと、刺激になりました。今流行りの“AI”と言う分類においても、インプット情報とアウトプットとの間に処理される経路をひも解いて、人と同様の経路(認知過程)と比較検証できるようになると面白いなと思いました。ありがとうございました。
- 『脳内スキーマ』という言葉をこの講義を通して初めて聞きましたが、fMRIの活用によって脳活動が非常に細かく可視化することが出来ることが分かり、技術の発展に衝撃を受けました。fMRIに関する話等はいくつか聞いたことはありましたが、杉浦先生の研究ほど人間の行動心理を中心に研究されている話はなかなか聞くことがなかったので、貴重な講演でした。
- 精神神経系の薬が戦略領域である当社にとって、脳科学はなじみのある世界ですが、裏の脳科学(人間脳科学)については全く初めてで、とても興味深く聞かせていただきました。印象としては、心理学的な反応を脳科学で解明しようという風に思いました。精神疾患の非薬物療法では認知行動療法が有用であり、そのベースには心理学的な要素が多く、化学的、物理的要素とは相いれないものと思っていましたが、そうでもないのかもしれないと思いました。
- 脳内スキーマは新しい概念として受け取りました。こころや行動の解説書としてこどもにもわかりやすいのかなとも思いました。世代間の理解を深めることにもつながるのでしょうか。民族同士の理解を深めることにもつながるのでしょうか。
- 脳の部位と部位の関係性について着目した講義で、fMRIでとらえた分析結果を分かりやすく説明いただいたため。
- 脳内スキーマ、認知プロセスの可視化など、新しいことを学ぶことが出来たため。とくに、死の恐怖については興味深かったです。
- 脳の活動を知ることで可能性が広がることが良くわかった。刺激の与え方で結果も変わるなどをしることでマーケティングにも活かせることがわかった
- ヒトの行動と脳内スキーマの関係を理解することで、嗜好性の高いものを特定することが可能であることを理解できた。
- 脳機能イメージングでできることはわかりました。
- 自社でもfMRIを用いた脳機能に関する研究を実施しているが、知識としては今回の講義で言うところの「表の世界」である××の機能は○○野、しか無かったので、「裏の世界」の脳内スキーマの説明には驚きがあった。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- 基本的に私の気づかぬ視点からの投げかけを聞くことができるのはありがたい。
- 講義内容の理解が深まった。
- 講義の中で理解できなかった点がよくわかりました。
- 受講生の空気を読みつつ苦労されながらアイスブレイクをされているのが印象的でした。いつも勉強になります。ありがとうございます。
- 初参加だったので、気持ちが楽になりました
- 今回代理で出席させていただいたので、講義後にこうした解説があることが新鮮に感じられました。通常、よく理解できずに分からなかった事は、なんとなく聞き流してしまいがちですが、改めて何がすごいのか、どんな課題がありそうか、といったポイントを知れることで、講義全体の整理ができました。
- 脳科学は分かったようで分からないところがいつもある、との村田先生のコメントのとおりです。
- その後のディスカッションの方向性を整理するのに有益であると感じたから。
- 村田先生がポイントをまとめて下さったので、自身の頭の整理になったから。
- 全体の論点整理ができ、理解が不明瞭なところが明らかにできる。違う着眼点も見つかられることから大変有用だと感じています。
- 毎回のことですが、「村田先生のコメント⇒先生の回答」が講義の理解を助けてくれるから。
- 脳内スキーマの意味を再確認できたので。
- 思考の深堀に役にたつ。
- 村田教授が分かりやすく的確な質問で回答を引き出していてくださったが、これまでに受講した様々なセミナー・講義でもこういった手法はなく、非常に効果的で効率が良いセッションだと感じた。
- 受講者の理解が難しいと感じるポイントについて、効果的に確認や理解を深める質問をしていただいたため。
- 捉え方の難しい講義テーマを整理していただいたおかげで、その後のグループトークがスムースに進みました。ありがとうございました。
- 脳内スキーマの話が、先進的な研究であるが故に講演内容の理解が漠然としている部分がありましたが、アイスブレイクで細くして頂いたおかけで、もやもやしていた部分が解消され、整理できました。
- プレゼン内容の理解の助けに有用です。
- 新しい概念をわかりやすく解説いただきありがとうございました。
- 村田教授から、受講生が知りたいこと、分かりにくかったことなどを代弁いただいたため。
- 村田先生が、「煙にまかれたような」と言われたこと、的を得ていたように感じました。
- 聴きたいことを聴いてくださってよかった
- 講師の話のテンポは良かったのですが、納得する前に次に移ってしまっていたので、村田先生の講師へ確認いただいたので、少し理解が深まりました。
- 理解が深まりました。
- 疑問に思っていたことを幾つか解消できた。
グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?
- 実際の業務の現場を想定した活用のイメージが湧いてくるので、大変有用。
- 同グループに杉浦先生と共同研究を行っている企業の方がいらっしゃったことでより議論が深まった。
- グループでご一緒した皆さんのレベルが高くて刺激的でした。皆さん、似たような点に疑問を感じていて、共感にもとづきながら意見交換を進められました。
- 同じ内容を聞いても、自分とは違う視点で考えている皆さんの意見を聞けるのは、とても刺激になりました。こうした質疑があることで、一方的な講義でなく、参加している、しなくては、という気になり、さらに内容が広がるように感じられました。
- みんなもよく分からない状態だったからですが、分からないながらも不明点、課題などを議論できたのは良かったです。
- 様々な企業から出席されている参加者から様々な考え方が示されて各自がお持ちの課題の方向性が見えたから。
- 講義の内容に関して疑問に思ったことや感想について、同じグループ内の他参加者の方の考え方が自分にはないものがあり、新たな気づきを得ることができたから。(消費者調査での活用方法など)
- 各人の疑問点が聞けて良かった。自分の何となく視野が狭いところを気づかせてくれた。
- グループ内の方々の目線が新鮮でたくさんの気付きを得られるから。
- 本音を引き出す質問を開発できるかという他グループの質問は面白い目線だと思ったので。
- 分野的に、質問も非常に難しいなと思ったが、グループの皆さんとブレインストーミングのような感じで疑問・質問がブラッシュアップされ、グループとしての意思がまとまった質問ができたことが、素晴らしいと感じた。
- 職種の異なる同席者の方々とのトークでは、皆さんの理解と質問内容を、それぞれの現職から要求される認知過程とひも付けして想像してみました。SACに参加されている皆様が、それぞれ御自身のビジネスに活用する為に講義内容を消化されていく過程がトークの中で読み取れて、皆様のモチベーションの高さに刺激を受けました。
- 多種多様な企業の方が参加されているので、今回の講演に対するビジネスへの応用への考え方が、介護の視点、メーカーの視点で全く異なり、様々な角度からの質問とその回答を聞くことができ、大変参考になりました。
- 自身ではあまり気にしていなかった点などを他の受講生が質問することで様々な視点から多くの新たな気づきを得られたため。
- グループに製薬会社の医学博士の方がおられたせいか、議論が深まったように思います。
- 他の企業の方の発想は私には持ち合わせていなくて素晴らしいと思っていつもうかがっています。
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