SAC東京4期コースⅠ第8回月例会 参加者の声

1月24日、SAC東京コースⅠ第8回月例会 参加者の声


1月24日、SAC東京4期 第8回月例会開催されました。講師は、加齢医学研究所遺伝発言制御分野の本橋ほづみ教授。講義テーマは「酸化ストレス防御と健康」でした。

本橋先生は生化学・分子生物学がご専門で、わが国の酸化ストレス応答研究の第一人者です。

私たちの身体は環境中の毒性を感知し、遺伝子の発現を変化させることによって環境に対して応答・適応しています。

本橋先生は、生体の酸化ストレス応答を担う制御タンパク質Nrf2 が環境ストレスに対する応答を担う転写因子であることを世界に先駆けて発見しました。

最近ではNRF2 の活性が騒音性難聴のなりやすさに関連することを発見し、今後、加齢性難聴の軽減にもつながると期待されています。

今回は酸化とストレス応答、環境適応のメカニズムから、生活環境における様々なストレスから身を守るための食生活の話まで、新規ビジネス発想のヒントになるお話をして頂きました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。


ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 専門性の高い内容について、知識の無い私でも理解が出来、わかりやすい内容であったと思います。一方で、レベル感として専門性が高いもののアカデミックにより過ぎていた感覚もあったため、短期的なビジネスの観点から見た場合、ビジネスへの転用という観点においては若干示唆が薄かったように思います。
  • 現在の業務とは直接かかわりのない内容でしたが大変興味深く今後業務に取り入れていけないか考えることができたため。また個人的に大変参考になったため。
  • 食品メーカーや医薬品メーカーですと、機能性食材としての活用が期待できると感じました。
  • 今までスカベンジャーについては興味があり、摂取もしてきましたが、NRF2の存在は初めて知りました。遺伝子レベルでの作用に化学の奥深さにも驚きました。個人的にも、サプリメントやブロッコリスプラウトなど摂取したいと思いました。
  • 非常に難しいと思われる内容を大変わかりやすく講義いただき、自分なりに理解することができました。KEAP1やNRF2の働き、そして弱い酸化ストレスを与えることがNRF2の活性化につながる、すなわちNRF2の活性化に食品が活用できるという点が、食品メーカーとしては興味深かったです。また、非常に多くの疾患に対して効果が期待されるという点も今後に期待が持てる点だと感じました。
  • 細胞レベルでのスマートエイジングのアプローチ、視点が面白い。
  • マーケティング的には扱いにくいビッグワード「抗酸化」に対して、新しい切り口を得られた機会になりました。
  • 脳機能、加齢性難聴、いずれも効果的なソリューションがない領域に新たな可能性を感じることができました。
  • 酸化ストレスが体内に及ぼす影響のメカニズムが興味深かったため。
  • NRF2という自分にとっては未知の世界をご紹介頂き、感謝しております。
    酸化ストレスから身体を守るNRF2ではあっても、活性しすぎてはよくないため、平常時はKEAP1によって抑制されているというシステムに驚かされました。
  • 酸化ストレスと健康のしくみはよく理解できた。
  • 「酸化ストレス」がよくない、ということはなんとなく理解していたが、その理由やメカニズムは知らなかったので、今回の講義でたいへん学ぶことができた。
  • 個人的にも、これから元気に美しくいるために、抗酸化ストレスに効果のある食品やサプリを摂ろうと思いました。
  • 酸化現象の仕組みをより深く知ることができたから。
  • 商品やサービスの訴求コピーとして『抗酸化』等がよく用いられるが、具体的にNRF2の活性が役割を果たしているという背景の一面を理解することができた。食事で活性に貢献できることを学べたため、食品という形で背景やエビデンスをもった商品化の可能性を知ることができたため。
  • 今回、代理として初めて出席させていただきました。生物化学の観点からの、講義は興味深かったです。
  • 聞いたことがある、というレベルだった「酸化ストレス」について詳しくなれた。この分野の研究はこれからもまだまだたくさんすべきことがありそうだと感じた。
  • 酸化ストレスのメカニズムの概要が理解できた。
  • おぼろげながら体の酸化が体に悪いという情報を知っていたが、そのメカニズムを分かりやすく解説頂くことで理解できた。様々な酸化ストレスへのNRF2の応答や、KEAP1というNRF2阻害物質の存在、KEAP1も何かしらの役割を持っていることなど、現状分かること分からないことを明確にしていただけた。NRF2のリアルタイムモニタリングや最適量知る技術が病気への予防につながりそう。という情報は社会保障が破綻しそうな日本において非常に重要な情報であることが感じられた。
  • ゲノム医療というと一度遺伝子を読んでしまうと良くも悪くも何でもわかってしまうイメージがありましたが、わかるのはあくまで遺伝子の情報だけで、例えば血液検査などのパラメータと相補的に使うことで医療分野で意味のある使い方ができる…というのが等身大の状況であることが分かった。全くの素人でしたが、人種が違うとゲノムの違いが結構あるとか、被験者の質や同意をもとに得られるデータの豊富さなどでToMMoがその他のデータバンクと比べてとてもユニークであることなどが非常によくわかる内容でした。
  • ラジカルスカベンジを作用機序とするもの(ポリフェノールなど)以外の抗酸化作用について全く知らなかったので、大変勉強になりました。食品を扱う弊社が、それをどう活かしていけるか、考えていこうと思います。
  • 残念ながら、聞きなれない言葉が多く、私自身の理解が浅いと感じている。
    ただし、NRF2の活性が寿命延長につながる物質である事だけは印象に残った。働き方改革の一環で、健康経営の参考になる要素であることは間違いないと感じている。ヒトが食する食材(メニュー)、食べ方等でNRF2活性化に資する解(こたえ)を、マウスではなく人間としての効果を1日でも早くきいてみたい。また近い将来、遺伝子の家系でNFR2系統がわかることによって、パーソナル治療にも役立つ可能性があるなど、楽しみな分野だとも感じた。

アイスブレイクが有用だった理由は?

  • アイスブレイクでの講師の方への質問により、さらに理解が深まったと感じたため。
  • その後のグループトークで挙げようと考えていた質問事項、つまり受講者が疑問に思っていた点をいつも先んじてまとめてくださり、ありがとうございます。
  • 当日の発表内容の言語の定義づけを頂き助かりました。
  • 理解があいまいだったところを、上手く修正いただいたと感じます。また、自らが疑問に思っていたことも代理で聞いていただいて、助かりました。
  • 難しい用語について確認していただき、理解が深まりました。
  • 講義内容を整理し理解を深めることができました。
  • 内容的に化学式等があり難しかったが、私のような者でもわかるようにな確認作業していただけた。
  • 落とし込みの難しい「抗酸化」を食事、運動へと落とし込んで頂け、またエビデンスの重要さも指摘いただき、いつも刺激にさせていただき、楽しみにしています。
  • 言葉の定義や課題認識について、わかりやすく整理いただけたため。
  • 一見とっつきにくい化学式の世界を、身近な生活と絡めてもらえたので。
  • 酸化ストレス、活性酸素など用語の解説を丁寧にしたいただいたので、全体が理解できました。
  • 本当にアイスブレイクでした。それでもまだむずかしい印象が残っています。南極大陸で足元の周りの氷だけこわれた感じです。
  • 「酸化ストレス」の定義自体があいまいに感じていたので、村田先生につっこんでいただき理解が深まった。
  • 今回結構専門的であったので、まず用語の確認をいただけたこと。また勘違いしやすい仕組み部分についても正しい理解をする助けとなった。
  • 今回は学術的・専門的要素が強い講義内容と感じたが、ポイントとなる点について、より一般的な言語での具体的説明を引き出していただけたので、理解が深まり有用だった。
  • 講義終了直後で、自身の認識が曖昧な部分及び質問事項を整理戴き、大変有用でした。
  • 人体への影響がまだ明確ではない、ということが知れたのはよかった。また、寿命にも影響する可能性がありそうとのことであったので今後の更なる研究に期待したいです。
  • 特に専門性の高い難易度の高い内容であったため、整理ができました。
  • 講義頂いた内容の濃度がとても濃かったため、内容を咀嚼するために村田先生の解釈で補足いただきながら、本橋先生に更に突っ込んだお話をしていただくことで現状の課題や今後の取り組みなどがとても分かりやすくなりました。
  • かなり専門的な内容も含む講義だと思いましたが、要するにこういうことだということを簡潔にまとめていただけたので、それに続くグループ質疑で議論がとてもやりやすかったと思います。
  • 聞きたかったことのうち、いくつかのことを聞いていただけました。
  • 村田先生のわかりやすい切り口で、講義内容を質疑してくださることは、今回特にありがたく感じました。「酸化ストレス」など言葉の定義、「KEAP1は働きを抑えるブレーキの役目」などの内容の確認など、授業を理解する上で再確認はとても重要ですね。大変助かりました。「NRF2は疾患予防に効果がある」。先生のアイスブレイクで再認識でできました。ありがとうございました。

グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?

  • 参加者各々のビジネス、専門性の違いから同じことに対しても捉え方、疑問が異なるため非常に刺激を受けた。
  • 食品メーカーの研究職の方にとっては、今回の授業内容は非常に魅力的だったと考えるが、同領域の企業がグループ内にいなかったため、各企業の理解度は同列だった。
  • 内容が少々難しく感じていましたが質問と回答によってより深く理解が進んだため
  • 自分が考えなかった切り口での用途や疑問をヒアリングすることができたから。
  • みなさんの疑問点と私の疑問点に違いがあり、新たな気付きを得られた。
  • 自分では思いつかなかった切り口での質問や業種による理解度、興味の違いを感じることができたから
  • 講義等で理解が不足していた部分を捕捉することができた。
  • 今回初めてじゃんけんでリーダーになりましたが、グループのみなさんからのご意見をもとに、自分の視点もプラスして質問を作ることができたので良い機会になりました。
  • 他業種の着眼点が興味深いと感じたため。
  • いつもながら、新たな視点や情報を引き出してくれる仲間の存在はとても有用です。
  • 異なる業種の方たちの、さまざまな着眼点、意見を聞くことができ、毎回大変勉強になります。
  • 予防医療について質問されたので
  • 研究所の方は、抗酸化の仕組みなどにも詳しく、先生のお話+みなさんのお話で、いろいろ学びが深まりました。
  • 自分が考えないような質問もあり、新たな気づきがあったので。
  • 他の参加者の疑問点とその意図を聞くことにより、講義内容の理解が深まったため。
  • グループ討議で出し合った内容と重複事項もありましたが、違う視点で成る程と納得する質問も多く、大変有用でした。
  • NRF2の測定法がまだ確立されていないところから、逆にビジネスチャンスがあるように思えた。
  • 各社の問題意識や関心事が俯瞰できたため
  • 様々な業種の方々がお持ちの観点からの質問は、自分に無いものであり大変刺激になり、セミナーの理解を深める上で有用だと思いました。
  • 今回のグループは同業者(食品会社)2名、異業種(生命保険業)の方が1名という組み合わせでしたが、皆さん積極的に発言していただけたので、同じ講義を聞いたうえでの受け取り方や活用方法に関するアイデアの切り口の違いなどを共有できたのが面白かったです。

過去のSAC東京月例会 事務局レポートはこちら
過去のSAC東京月例会 参加者の声はこちら

あわせて読みたい関連記事

サブコンテンツ

このページの先頭へ