12月6日 SAカレッジ NeU特別セミナーを開催しました

脳科学を応用したマーケティングと健康支援の最新事例

12月6日に、東京・日本橋ライフサイエンスハブにて東北大学発ベンチャーの株式会社NeUとの共催で、特別セミナー「脳科学を応用したマーケティングと健康支援の最新事例」を開催しました。

NeUのソリューションは米国、アジアなど海外からも注目を浴びています。本セミナーでは最新事例について長谷川NeU社長によるプレゼンのあと、村田副校長の解説を通じて内容を深堀し、さらに皆様からの質問に答えていきました。

セッション1「ニューロマーケティング最前線」

セッション1のニューロマーケティング最前線では、小型NIRS(近赤外光計測装置)による脳計測とアイトラッキング、VRなどを組み合わせた生体計測によるマーケティングの方法、オンラインリサーチや機能性食品評価への応用など最新鋭の事例をお話いただきました。

また、脳波計と比較したNIRSの優位点について村田副校長より下記ポイントを解説いただきました。

  1. 光を使った計測のため、ノイズの影響を受けにくい。
  2. 小型化可能で、生活空間での脳活動をリアルタイムで計測できる。
  3. 脳のどこにどんな機能があるかが分かっていれば、そこを狙って計測できる。(脳波は脳のどの部位から発生しているのかが不明)ただし、NIRSの計測原理から脳深部の計測は不可。

さらに共同研究事例についてもお話いただき、産学共創のイメージがふくらみました。

セッション2「ブレインフィットネス最前線」

セッション2「ブレインフィットネス最前線」では、「脳血管年齢」の詳細原理やストレスチェック、ニューロフィードバック脳トレ、AIによる個別最適化脳トレなどの最新事例をお伝えいただきました。

脳年齢と脳血管年齢について

脳年齢とは、個人の認知機能検査スコアが実年齢何歳の平均値に相当するか表したもの。多くの年代の健常者に認知機能(実行機能)検査をやってもらい、実年齢と認知機能検査スコアとの相関係数を算出し、これに基づいて評価しています。

脳血管年齢とは、脳の毛細血管レベルでの動脈硬化の指標になります。課題開始から最初の脳活動のピークまでの時間(ピーク潜時という)が加齢に伴い有意に遅くなることを利用したものです。加齢に伴う「ピーク潜時」の遅れは、この毛細血管の拡張のタイミングが遅くなったことを示しており、脳の神経細胞そばの毛細血管が硬化していると考えられ、動脈硬化の指標となります。

年齢との相関のあるピーク潜時と実年齢との相関関数より、実測したピーク潜時が何歳に相当するかを算出します。これを「脳血管年齢」(特許出願済)と呼んでいます。

新・脳健康チェッカーでは、脳年齢、脳血管年齢、ストレスチェック(自律神経バランス計測)が同時に計測可能になります(提供は2023年1月以降)。

セッション終了後は、実際の製品を直接体験しながら、どのような活用が可能か意見交換する場を設けました。みなさま、実際に体験しながら、どのような活用が可能か熱心に意見交換され、盛況のうちに終了しました。

 

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