「太っていくにつれて中性脂肪が上がる」メカニズム解明
8月17日 東北大学 プレスリリース
東北大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科学分野/東北大学病院糖尿病代謝科 片桐 秀樹教授、宇野 健司助教のグループは、太っていくにつれて中性脂肪が高くなるメカニズムを解明しました。
過食などの生活習慣にもとづく肥満は、脂質代謝異常(血中中性脂肪上昇)・糖尿病・高血圧といった三大病態を併発しやすく、まとめてメタボリックシンドロームという一つの症候群と考えられています。メタボリックシンドロームは、動脈硬化発症につながることから、その患者数の急増と相まって、医学的にも社会的にも大きな問題となっています。
肝臓からの神経シグナルでメタボリックシンドローム発症
この度、本研究グループは、肝臓でのアミノ酸増加に応じて発せられる神経シグナルが肥満の際の血中中性脂肪上昇に関わることを発見し、メタボリックシンドロームの主病態の一つのメカニズムを解明しました。本成果は、平成27年8月13日付(日本時間)の国際専門誌Nature Communicationsに掲載されました。
本研究は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業 チーム型研究(CREST)の一環として行われました。なお、本研究課題は、平成27年4月1日に日本医療研究開発機構(AMED)が設立されたことに伴いAMEDに承継され、引き続き研究開発の支援がなされています。
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