スマホで無料通信アプリを使用すると学力が低下
3月19日 東北大学 「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」
東北大学川島隆太教授が中心となって活動している「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」(仙台市教育委員会、東北大学)は、仙台市標準学力検査の成績と、子ども達の生活習慣や様々な生活環境の関連の解析を行ってきました。
平成26年度の調査では、平日にライン等の無料通信アプリを使用すると、使用時間に応じて学力が低下することを、学力低下は平日の睡眠時間や家庭学習時間には関わらず、アプリを使ったことによる直接の効果である可能性が高いことを発見しました。
スマートフォン・携帯電話の長時間使用が学力に悪影響を与える!
本プロジェクトでは、仙台市標準学力検査,仙台市生活・学習状況調査における小5~中3の詳細な分析結果から 次の3つの提言をしています。
スマホ・携帯の使い方
● スマホや携帯の使用時間は,1日1時間以内に
● 家庭でルール作りを(勉強中や睡眠中は,スマホや携帯の電源OFF)
学習意欲のバランス
● 小学校では,「知りたい気持ち」と「わくわく感」を大切に
● 中学校では,将来の目標と毎日の学習をつなぐ指導を
健康的な生活習慣
●バランスのとれた食事と適切な睡眠時間の確保を
●豊かなコミュニケーションを活発に
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