加齢医学研究所「老化解明の国際拠点に」/日本経済新聞

日本経済新聞朝刊連載「グローバル時代をひらく」 6月7日

東北大学加齢医学研究所の取り組みが日本経済新聞朝刊に取り上げられました。東北メディカル・メガバンクとの共同研究やSAC東京講師である瀧靖之教授の研究など、健康長寿の実現に向けた研究に注目が集まっています。

また加齢医学研究所所長川島隆太教授のコメントも掲載。川島教授は「研究所の目的は、いきいきと生きるために何ができるのかということを医学的に研究することです。オンリーワン、ナンバーワンを目指しています。国際化を進めるため、外国籍の教員を増やしたいと思っています。」と語っています。

 

日本経済新聞記事より抜粋

東北大学の加齢医学研究所は健康長寿の実現に向けた研究に取り組む。認知症など脳の疾病や老化などの解明医療機器の開発などで成果を上げている。 15カ国の研究機関と学術交流協定を結んでおり、海外との共同研究も盛んな加齢の国際的な拠点だ。

注目を集めるのは、認知症になりやすい体質や環境要因を見つける研究だ。東北大のバイオバンク「東北メディカル・メガバンク」との共同研究で、バイオバンクに蓄えた遺伝子データを利用。食生活などの環境要因で、どの遺伝子が働き出して病気になるのかを探っている。

川島隆太所長は「リスクになる組み合わせを示す方程式を導き出したい」と意気込む。リスクが分かれば、個人に合った予防プログラムを開発できる可能性があるという。磁気共鳴画像装置(MRI)で、脳の活動状況を画像にして働き方を調べる研究などにも取り組んでいる。計測装置を企業と共同開発する成果などを上げている。

研究所では脳への加齢などの影響も探っている。瀧靖之教授はMRI画像を解析し、飲酒や肥満で脳が萎縮することを明らかにした。生活習慣や遺伝子のデータを合わせた脳の画像データベースを作り、脳の形や血流、認知機能などとの関連を調べている。

研究所は医工連携も盛んだ。実用化した小型の人工心臓の累計販売は1万個を超えた。開発した機器を実用化につなげるため、安全性や有効性を探る動物実験を担う「非臨床試験推進センター」を約2年前に設置した。新棟の建設が急ピッチで進む。

英語教育にも力を入れており、年に数人、学生を国際学会に派遣している。学生の経験になるだけでなく、研究所の知名度が高まり留学生が来るという。川島所長は「飛び込みでくる彼らは貪欲でやる気が全然違う。日本人の学生にも良い影響を与えている」と言う。

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