加齢研荒井教授が大会長!日本認知症予防学会学術集会のご案内
グローバル化する認知症ー予防と先制医療の時代へー
8月25日開催SAC東京第5回月例会の講師である東北大学加齢医学研究所 荒井啓行教授 が大会長を務める「第6回日本認知症予防学会学術集会」が平成28年9月23日から3日間、宮城県仙台市にて開催されます。テーマは「グローバル化する認知症ー予防と先制医療の時代へー」
日本認知症予防学会は、認知症予防に関連する諸分野の科学的研究の進歩発展をはかり、その成果を社会に還元することを目的として発足しました。予防とは発症前の予防のみならず、早期発見・早期治療、進行抑制までを含んでいます。認知症診療・ケア等認知症高齢者への対応は多職種共働であたる必要があり、本会は多職種で集まり、研究発表及び経験を蓄積する場を提供しています。
「第6回日本認知症予防学会学術集会」は学会非会員の方も参加可能です。ご興味のある方はぜひご参加ください。
大会長 荒井啓行教授 大会挨拶 抜粋
第6回日本認知症予防学会学術集会 大会長を仰せつかりました東北大学加齢医学研究所の荒井です。第6回大会は平成28年9月23日から3日間の予定で宮城県仙台市にて開催します。最近のアルツハイマー病(AD)国際学会等でDementia Prevention/Prevention trialという言葉を耳にする機会が増えたような気がします。
一方、日本では少なくとも6年前に本学会の浦上理事長は「認知症予防」をテーマとする本学会を立ち上げました。浦上理事長の先見の明に敬意を表します。また、東洋医学にも「未病」という概念が古くからあり、リスク因子を見出しその連鎖を断ち切ることで発病を未然に防ぐ対応を考えるというものです。
欧米では「先制医療」という概念も生まれ、ADのアミロイド蓄積開始から症状出現までの間に疾患修飾薬治療を開始できるように、Pre-clinical AD, MCI due to ADまたはProdromal ADなどの新たな病態概念が生まれました。個別の先制医療構想としてDIAN、A4やAPIなどが立ちあがっています。20年に亘る虚血性心疾患の予防介入により認知症有病率が減少を始めたというイギリスやスウェーデンからの成果も報告されています。根本治療薬開発が遅れていますが、「やれることから始めよう」これがいつかは認知症予防に繋がると考えています。
開催要項
第6回日本認知症予防学会学術集会
大会テーマ :「グローバル化する認知症ー予防と先制医療の時代へー」
会期: 2016年9月23日(金曜日)、24日(土曜日)、25日(日曜日)
会場: 東北大学百周年記念会館 川内萩ホール
〒980-8576 宮城県仙台市青葉区川内40 東北大学川内北キャンパス
参加費:医師以外 6,000円
情報交換会
日時: 9月24日(土曜日)19時30分~(開場:19時20分~)
会場: ホテルメトロポリタン仙台4階「千代(南西)」
参加費: 1,000円
参加申込み方法
参加登録受付は大会当日、東北大学川内北キャンパス講義棟C棟1階C105 総合受付で行います。
★詳細は下記「第6回日本認知症予防学会学術集会」ホームページを参照ください。
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