SAC東京5期コースⅠ第6回月例会 参加者の声

9月26日、SAC東京コースⅠ第6回月例会 参加者の声


9月26日、SAC東京5期 第6回月例会開催されました。

講師は、東北大学大学院歯学研究科 東北大学スマートエイジング学際研究センター予防予測医学研究部門長の小坂健教授。講義テーマは「口からみた社会と健康の関係-地域共生社会のつくりかた」でした。

我々のWellbeing(健康や満足した人生)に影響を与えるもの何でしょうか?おいしく食べられる口腔状態を保つことに加え、口に関わることでは、禁煙、節酒、塩分を控えること等があるかもしれません。

しかしながら、より健康に影響を与えるのは、人と人とのつながりや、良好な人間関係が大きく影響を及ぼすことがわかってきています。つまり、口のもう一つの機能である人とのコミュニケーションが大きく影響するのです。

国の施策では、「地域共生社会」を「ごちゃまぜ」で実現していく事に舵を切っています。「人生100年時代」に「地域包括ケア」、「災害対応」、「地域創生」、「コミュニティデザイン」、「社会的処方」といった言葉を参考にしながら、どのように実現していくか、どのようなビジネスチャンスがあるかについて一緒に考えていきました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。


ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 死亡の最大のリスクは「孤独」というのは、衝撃的な結果であった。ソーシャルサポートが必要、という意見は以前から耳にしていたが、なぜ必要なのかを理解することができた。
  • 口腔というミクロから地域共生社会という大きな視点でのご講演をいただき、大変参考になりました。口の果たす役割を踏まえた視点でも、コミュニケーションが重要であるということを改めて痛感しました。
  • 高齢者の歯と口腔に関するデータから、あるべき成熟社会の姿や地域でのネットワークづくりの有効性まで広範な話を伺い、これからのスマートエイジングの方向をみせていただいたため。
  • 精神面の健康についてのの話が多かった点と、先生の体験に由来する事例の紹介が多かった点が興味深かったです。
  • 口の役割、口からみた社会への関わり等、口を起点にしたいろいろな考えを知ることができた。
  • 「健康」の概念に始まり、ポジティブヘルス、ソーシャルサポート、ごちゃまぜの考え方を通し、ビジネスや研究開発の今後に止まらず、自身の生き方も考えさせられる内容でした。
  • 口からみた健康の関係についてだけではなく、地域共生社会の処方箋として社会的処方の考えについてお話を聞けた為。
  • 口と健康の関係だけでなく、災害や地域コミュニティと健康の関係性など、幅広く知見が深められた。小坂先生のお話もわかりやすく、かつ面白く、もっと色々と聞きたいし、ご相談もしたいと思いました。
  • 口から見える健康の箇所に興味があったが、被災地の話しやソーシャルサポートの話しのウェイトが大きかったため
  • 弊社も歯科・摂食嚥下と栄養に関して取り組んでおり、丁度良いタイミングでお話を伺えたため。
  • 歯科に限らず、幅広い観点で「健康とは」を解釈していて、視点を増やす意味で勉強になったため。
  • 自身や自社が行っていることがいかに狭い内容かを認識することができ、また、より幅広くマルチな視点や協力が必要と感じることができたため。
  • 最近、自分事として、口、特に歯について関心をもっていたため。
  • 口というのは老化を防ぐ体の部位として極めて重要役割を果たしていることが再認識できた。その根拠としては以下2点である。①口と聞くと食べる、呼吸するという機能面ばかりに注意を向けてしまうが、話す、表現するというコニュニケーションの手段としても老化予防という観点から非常に重要であること、②口腔内環境を良好に保つことが心血管疾患、認知症など様々な疾患の予防につながることが大変興味深く拝聴させて頂いた。更にAI/deep learning技術を用いて健常から様々な疾患に至るまでの個々人の口腔内の変遷を継続的に画像取得することで様々な疾患の早期診断につなぐことができるのではないかと考え、異業種・異分野交流、意見交換により新たな考えをインプットすることが出来た点も大変参考になった。
  • 要介護状態のリスクとして運動よりも社会交流の方が影響度が大きいかもしれないというデータにはとても驚いた。社会交流の程度を定量化できること、高齢者の社会交流を自然に促せるソリューションが重要に感じた。障がい者の強みを最大に発揮できるシステムの構築により、社会的価値を生み出すことの重要性を認識した。健康の概念の見直しについて賛同するし、それを我々も実現していきたい。
  • 口腔に留まらないお話を伺うことができたため。混合ケア(障害を持つ方・こども・要介護の方を合わせてケアする)の考え方、「適切にマネージして生き続けていく」(完全な健康という状態はあり得ない)というお話には大変感銘を受けました。エイジング研究の最先端を担っていらっしゃる東北大学の先生方からそのような考えをうかがえたところに、素直に感銘を受けました。要介護の方でも労働力となるという点も実例として大変納得できるお話でした。
  • ソーシャルキャピタルが大きな動きになりつつあると感じました。
  • 今後の介護予防・保険事業の方向性として述べられた、「HealthではなくWellbeing」「自立支援から地域共生社会へ、薬ではなく社会的処方(地域リソースと医療の連携)を!」という言葉が、我々が目指している趣旨と共鳴していると感じました。特に”社会的処方”は、医療・介護・健診・子育て・ウェルネスを展開している我々玉昌会グループがモデルとなれるよう、取り組みを積極的に行って参りたいと思います。また、口腔内の重要性も改めて再確認することができたので、我々玉昌会グループでも重要な資源となっている、歯科・言語聴覚士との新たな取り組みが出来ないか検討したいと思います。
  • 先生の社会課題の解決に向けた熱い思いを聞くことができたため、知識だけでなく、情熱面で感化されるところもあった。
    「口から見た社会と健康の関係」という表題だったので、口腔の健康と認知症や健康寿命との相関関係についてについての内容かと思っていたら、コニュニケーションを重要視した地域とのコミュニティ創生という弊社でも現在取り組んでいる内容であり非常に参考になった。
  • 医学的観点からの口機能の多様性と重要性、コホート研究教訓、そこからモチベーションや社会性との関係、地域共生社会への展開へと、幅広い分野の講義ながら、一貫性とストーリー性があり、地域や現場をフィールドとしている当方にとっても大変有意義かつ納得できる内容であった。社会やまち、コミュニティーの構成はハードではなくヒト自身であり、大量生産&サービスが通じなくなった今後、こうした理論と、ストーリー、先生のような柔軟な考え方が必要不可欠となっている。さらに深く、学ばせていただきたい。
  • 医療などにおいて日本は進んでいると思いきや、世界はもっと先進的であるなどの”気付き”が多くあったため。
  • 歯の健康に関する最新技術の話を期待していたので、そこは残念だった。
  • 口腔に関するお話、地域共生に関するお話、大変興味深く聞かせていただきました。ただ、1時間という短い時間だったのと、オーラルフレイルとその対策に関しては非常に興味があるところだったので、そこの部分に関してもっと深堀りして聞きたかったと思っています。 また更に時間があれば、口腔外科の専門である先生がどのような経緯で、在宅支援、地域共生まで活動の幅が広がっていったのかということも聞きたかったです。(自分もいつかそのような活動に関わりたいので)
  • 口腔内の話から、地域共生社会の話まで幅広く紹介をしていただくことができた。
  • 食べる、呼吸するだけでなく、話すことや表情を作るほか、免疫等口の重要な機能について、詳しく知ることができたこと。また、社会的つながりが健康面で大変重要なことを受け取ったこと。
  • 多様性や共生社会形成を促進、後押しできる戦略企画に携わっているため、非常に示唆に富んだ講義内容でした。
  • 踊ると痛みが軽減する報告について複数ありましたが、痛みの種類やその指標についてもう少し丁寧なお話があると嬉しかったです。痛みの感じ方と歯の関係性などにも興味を持たました。
  • 口という切り口から、歯・食事・コミュニケーション・社会認知と様々な内容に触れられていて、大変興味深かったです。

アイスブレイクが有用だった理由は?

  • 知りたい内容について触れていただくことができた(特に各種エビデンスの詳細について)
  • 整理に役立ちました。
  • 多数のデータ、資料に関する理解が深まったため。
  • 講義を聞いた後の情報整理の時間になったため。
  • 初めての参加でもあり、聞き流していたところがあった。そのため、アイスブレークで、質問していた内容が私自身も疑問に思う内容で、回答が得られたのは有意義でした。
  • 観察研究における結果に対し、その要因に関する考察を引き出してくださり、理解が深まりました。
  • 自分では気がつかない気づき、質問をしていただいたため。
  • 内容が多岐にわたっていたため、自身で整理しきれない点が多々ありましたが、自身でも疑問に感じていた点を村田先生が的確に質問してくれたので、とても参考になった。
  • 講演だけでは見えなかった内容を村田先生がピックアップしてくれ、理解が深められるため。
  • 歯が多いとなぜ健康寿命が長いのか、スポーツ組織参加についてスポーツをすることが大事なのかコミュニティに参加すること自体が良いのか等々、知りたかったことがわかった。
  • 村田先生が鋭い質問を数多くして頂き、現在どこまで判っていて、どこがまだ不明確なのか理解でき有益でした(特に演者の小坂先生が仰られた主張に対してどれくらいエビデンスがあるのかなど)。
  • 毎回そうだが、講義の理解が深まる。
  • 村田先生に内容を咀嚼いただくことで、理解が深まります。とても安心です。
  • 的確にまとめて頂き有難いです。
  • 表やデータの解釈の仕方を聞き手の視点で質問して頂けたことで、グループトーク時にまとまった要点でディスカッションが出来たと思います。
  • 今回は講義の範囲が幅広かったため、要点・ポイントを整理していただけのは助かった。
  • 今回は内容が多岐に渡っており、どの内容について質問しようか悩んでいましたが、村田教授のアイスブレイクが頭の整理をするのに非常に有用でした。
  • 村田先生は常に的確な質問をしていただける。
  • コフォート分析の結果に対する、なぜ?の問いへの答えは、すべて、参加者が納得し、うなる結果となり、その解を引き出してくださっているのはさすが!(事前にシュミレーションあったとしても?)
  • 自分では疑問に思ってもしない・思いつかない質問をしてもらえるため。
  • わかりやすかったです。
  • 幅広い講演だったので、グループトーク前におさらいしていただけるので有用です。「アイスブレイク」という名前は少し違うような気もしていますが。
  • あいまいな理解な箇所について、村田教授の的確な質問により理解が深まったこと。
  • 社会的処方と禁煙についてより具体的に踏み込んだ話が伺えて、理解が深まりました。
  • 村田先生の補足説明は、いつも分かりやすく助かります。有難うございます。
  • 駆け足だった部分を振り返ることができたので。

グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?

  • 異業種の方とグループになることができたため、同じ講義内容に対して、全く異なる意見・質問が出てきたことから、それらの視点・考え方が非常に参考になった。
  • ビジネス視点と興味の深堀と聞きたいことが多くありますが、6チーム×2、および追加質問でカバーできるところが多くあるため。
  • 色々な人の考えを知ることができ、疑問に思う点は色々あった。回答内容も、先生の視点で、今までにない別の視点での知見が得られた。
  • 特にコミュニティの役割について共通の疑問もあり、お互いの疑問と関連して話が広がりました。
  • こちらも自分、自グループでは気がつかない意見をたくさん聞ける為、有意義です。
  • 自身には欠けていた視点がいくつかあり、とても参考になったし有意義でした。
  • 歯科医師とやり取りされている企業の方が同グループにいて、歯科医師からみた認知症予防などのテーマで意見交換ができたため
  • 当グループだけでは拾いきれなかったことを、様々な視点で取り上げてくれるため。
  • グループのメンバーが生損保関係の人が多く、歯の健康などについて、色々な意見が出たため議論が面白かった。
  • 様々な業種の方と話して、皆視点は違えど老化、認知症に対してどのように予防・対応するか考え、また行動を起こしていることが判り、大変新鮮であるとともに大変勉強になりました。
  • 他の参加者がどういった点に興味を持っているかがわかるのはそれなりに有用。
  • 自分の知見のみでは気づかない観点でお話を改めて伺えることになるため。業界を超えた集いなので大変参考になります。
  • 色々な見方や気づきを得られた。
  • 異業種の方々とグループトークが行えたことで、同じセミナー内容でも違った視点の意見を聞けたことが、新たな発想の転換につながり良い刺激に感じました。
  • チームメンバーに研究畑の方が多いと、医薬医療分野の専門家の関心といった視点で興味深い話が聞けるのが良い。
  • グループトークは講義内容が多岐に渡っていたこともあり、かなりバラバラで掘り下げて討論することができなかった。グループ別質疑は他業種の方の考え方が参考になった。
  • 自分と他の方との興味や疑問を共有化することで、意識度や重点度が見える化し、議論によりより客観化でき、より共感が深まった。
  • 様々な企業に属する観点から質問にも多様性が見られたので。
  • 質疑応答で歯(口腔)の健康に関する情報を得られたため。
  • 自分では思いついていない、他の方の観点での質問および回答を聞くことができるので、有用です。
  • 各社の業務から必要性だけでなく、個人生活における関心を知ることができたこと。
  • 今回のグループでは、各自の疑問点に共通項が多かったのですが理由は様々で、視点の持ち方や課題解決へのアプローチ法などが非常に参考になりました。
  • 質問に絞り込むときも、いろんな方の質問にグループ内で関心を持って傾聴できるため。
  • グループトークのときに各社で検討していること等も聞けて面白かったです。

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過去のSAC東京月例会 参加者の声はこちら

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