SAC東京4期コースⅡ第5回月例会 参加者の声
9月20日、SAC東京コースⅡ第5回月例会 参加者の声
9月20日、SAC東京4期 第5回月例会開催されました。
講師はSAC初登壇の小坂健教授、ご専門は社会医学・レギュラトリーサイエンス・介護福祉政策となります。講義テーマは「口(くち)からみた社会と健康の関係~地域共生社会のつくりかた~」でした。
私たちのWellbeing(健康や満足した人生)に影響を与えるものは、何でしょうか?
おいしく食べられる口腔状態の維持に加え、口に関わることでは、禁煙、節酒、塩分を控えること等があるかもしれません。
しかし、これら以上に、人と人とのつながりや、良好な人間関係が健康に大きく影響を及ぼすことが医学的にもわかってきています。つまり、口のもう一つの機能である人とのコミュニケーションが重要なのです。
最近の国の施策では「地域共生社会」を「ごちゃまぜ」で実現する方向に舵を切っています。
「地域包括ケア」、「地域創生」、「コミュニティデザイン」、「社会的処方」といったキーワードを参考にしながら、「人生100年時代」に対応する社会を、どのように実現していくか、どのようなビジネスチャンスがあるかについてお話しいただきました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- いくつかの実証研究に基ついた理論は役立った。特に歯と健康寿命、認知症との関係について強い関心をもった。
- 歯が及ぼす疾病リスクのみならず、心理・社会的な話へと広がりかなり深い話しをお聞きすることができ新しい発見があり大変勉強になりました。
- 大変参考になりました。ありがとうございます。歯の本数と死因との関係、口腔ケアによる誤嚥性肺炎の予防等、保険業と関係の深いお話をいただき、勉強になりました。
- 健康寿命の延長のために口腔が大切なことは以前から理解していたが、幼少期から攻めのケアができるという事実が衝撃的でした
- 口内のケアを怠らないことにより、認知症,肺炎予防だけではなく心臓病疾患,うつ病発症予防等にもつながるということ。とりわけ、年齢問わず独居の男性が一人で食事をする(孤食)を 続けることは、複数人と食事するのに比べ、うつ病発症率が約2.7倍上昇するということを聞き、改めて考えさせられるとともに「食べる」という行為の大切さを学びました。
- 私も朝食を抜くことがほぼ毎日の状態で、これからの時期は冷えやすくなることが多いのですが、ワークスタイル改革の一環として、会社で朝食用軽食を用意している会社もあり、食べるということを会社という「社会的処方」の中でケアしていくことも社員満足度の向上につながるのではないかと思いました。
- 口腔機能の維持やメンテナンスがQOLに及ぼす影響や、社会とのつながりやコミュニケーションの必要性も改めて確認できた
- 今後の事業展開に非常に有益な内容であった。
- 退職後の過ごし方について、具体的に今から準備を進めていくための貴重なヒントを得られたと思います。
- 弊社は、介護保険サービス、障害福祉サービス、就労支援、保育等の幅広い事業を展開していますので、口腔についてのデータや、今後の介護予防・保険事業の方向性について非常に参考になりました。 医療職だけではなく、介護職や保育士、調理スタッフ等全般に口腔機能の大切さを伝えていくために、大変効果のある研修内容でした。また、「高齢者も障害者も貴重な労働資源」というフレーズに、はっと気づかされました。本当の意味の「自立支援」を考え、取り組んでいきたいと思います。
- 歯の噛み合わせが、転倒のリスクや認知症へつながってしまうという事を考えたことがありませんでした。また、岩沼市での事例を拝見し大変参考になりました。
- 健康寿命の延伸には、医療的処方だけでなく、社会的処方が重要であるとの文脈は、目から鱗が落ちると共に、今後の弊社の新規事業展開の大きなヒントになりました。新たに組成しました「分科会」での学術上の支柱にさせて頂きます。
- 「歯」という医学的な見地の話から、社会における共生というメンタル的な話まで横断的に説明していただけたため。
- 地域共生社会は、医療で乗り越えることは限界であり、「社会的処方」が必要であることが理解できた。自立から地域共生社会へ。長寿は、一人一人ではなく、みんなで何事も行うことが必要であるということ。
- 社会的処方の具体的内容とビジネスチャンスについて学ばせていただきました。
- 歯が健康寿命にとっていかに大切かということがわかりました。また、社会的処方という考え方を初めて伺いましたが、シャイな人が多い日本人にとって、また個人情報やハラスメントに厳しい昨今、課題が多くよく考えさせられました。
- 自社でどのような役割ができるか、イメージを持つのが難しかったので社内に持ち帰って議論をしたい。
- ①医学モデルのみに着目してもQOLは高まらない。生活モデルに着目すべきである②国は自立支援をキーワードに旗を振っていたが、それでは自立しなかった。人と一緒におこなう共生・共同がキーとなる。サークル等の集団で何かに取り組むことで、やりがい・生きがいが高まる。またそれがADL維持向上につながる。
- 口と健康の関係性について、定量的なデータを元に解説頂いた。普段着眼するポイントではなかった為、大変参考になった。
- 歯の数と認知症発祥の関係性など、認識していなかった事実をしることができ、今後のビジネスを考える視野が広がった。
- 社会的処方という概念は初めて知ったので、大変参考になりました。医療的処方に至る前段階で、日頃の気付きから身の周りの人が相互に社会的処方をすることの大切さが理解できました。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- 多岐にわたる質問、いろいろな着眼点からの疑問について投げかけており大変わかりやすいセッションでした。
- しっかり噛めないことと転倒の因果関係等、講義中に疑問に思った点を質問いただいた。
- 何気なく理解していたつもりになった図表の細部まで質問いただき理解が深まりました
- いつものことながら、情報を整理していただき、わかりやすく解説していただいた
- 今回の講義をビジネスとして考えていくための整理が出来たと思います。
- 私が気付かない部分も的確に質問され、理解が深まりました。
- 資料P.31を拝見し、住環境が変化すると認知症は悪化する傾向にあると認識しています。その中で、社会的結びつきが悪化を緩和させたとあり、『社会的結びつき』について疑問となっていましたが、解消することができました。鋭い指摘に、細かな補足がなされたため理解が進みました。ありがとうございました。
- 社会的処方(デマンドサイドにたって)の中に、ビジネスチャンスが拡がってくるとの激励に感謝です。
- 講義で小坂先生が深く触れなかった点を確認していただけたため。
- 村田先生の的確なご質問により、難しい講義で一杯一杯の頭をいつも整理させていただいています。特に、社会的処方をどうやって具体的に実践するか。それがビジネスチャンスであること。
- 漠然と知識吸収していたところに、鋭い視点での質問があり、講座受講の姿勢について学ぶことができた。
- 着眼できていなかった点や疑問点について、改めて気づきをいただける時間でした。
- 講義の内容がかなり広範囲でポイントをつかみづらかったが、アイスブレイクでポイントが絞れた。
- 疑問を一通り聞いてくれたため。
- ポイントを分かり易くまとめて頂いた。
- 講義の内容を改めて見直すことが出来、自分自身の認識を再確認できた。
- 情報を整理していただけたので、その後の質問タイムにはより内容に関係のある深い質問ができました。
- 講義の内容をより深く理解することができました。
グループトーク、グループ質疑が有用だった理由は?
- 異なる背景、特に食習慣の異なる参加者との意見交換は大変興味深い。
- 様々な業界から参加していたが問題意識等は共通する部分が多いと再認識いたしました。
- 他業種の方から、新しい視点での意見をお伺いできたので、参考になりました。
- サービスの生産・消費の立場の違いで事象に対するコメントが異なることが顕著に出て興味深かった
- 違う業種の違う分野の方とお話しができ、活発な議論ができたことは有意義でした。
- 自グループ、他グループ共に、自分がポイントや疑問に感じたことを、同じように受け止めた方が多いことが確認できた
- 異業種の方々の意見や考え方を聞けてビジネスチャンスに繋げられる可能性があるから。
- いろんな角度でトークがあり、初めてお会いする方にも〝グループ〟という共通認識で遠慮なく意見を言えてよかったと思います。ネットコミニュケーションの質問について、これからツールとして不可欠と考えていたのですが、年賀状がとても良いと聞き、驚き、なるほどと思いました。
- 講義について、同グループ内に管理栄養士の方がおられたため、違う角度からのご意見やとろみ状食品の段階についてなど、貴重な時間をいただけました。ありがとうございました。
- いつもながらですが、ビジネスの視点での多様な考え方に触れられる貴重な時間帯です。
- ともに、自分とは違った角度で、皆さんの疑問に思われる点を共有できるため。
- 異業種の方々とのグループトーク、質疑であるため、幅広な視野を身につけることができます。全く想定していない質問などがあり、非常に新鮮さを感じます。また、このような質問が自らの業務に繋げられれば良いと考えています。
- ちがう業種の方々と受講後にグループワークすることで、違う視点で講座内容の探求ができた。
- グループ内メンバーの考えや自分の考えを発信することによって、全体の理解や考えが深まりました。
- 異業種の考え方や取り組みについて知ることができた。
- 初めて参加したが、議論の発展するスピードが速くレベルの高いグループワークと感じた。
- 多様な視点からの質疑だった為。
- 違う領域の企業の方々のそれぞれの立場からの意見を聞くことが出来た点。
- 多くのグループが社会的処方に興味があることが分かりました。社会的処方に関して、違った角度からの質問が出たので、総合すると理解を深めることに繋がりました。
- 立場の異なる方々の、自分とは違った視点での意見を聞くことができたため。
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