SAC東京4期コースⅡ 第3回月例会 参加者の声
6月21日開催 SAC東京コースⅠ第3回月例会 参加者の声
6月21日、SAC東京4期 第3回月例会開催されました。
農学研究科・応用生物化学科長であり、食品科学を専門とする仲川清隆教授の講義テーマは、「機能性食品、とくに抗酸化食品を考える」。SAC東京は初登壇です。
食品や生体における「酸化」の評価の第一人者である仲川先生は、食品の酸化劣化のメカニズムやヒトの疾病における酸化ストレスの関与機構の解明と、これらの防御に向けて食品機能成分の活用に取り組んでいます。
「キャンパスは見晴らしが良く、熊もいます」と参加者を笑いで惹きつけた上で、食品、酸化、病気などにおけるスマート・エイジングに関連するものを、私なりの捉え方でお話ししますと講義が開始されました。
参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。
ご意見・ご感想(抜粋)
講義が参考になった理由は?
- 健康関連の雑誌やNet上、そして、各種食品、サプリの宣伝で抗酸化について沢山の情報が出回っており、何が正しいのか、疑問を抱いていたが、今回の講義で、その定義や範囲、効果などについての現状がよく理解できた。
- ”抗酸化”という全く未知の領域に対して、ご紹介いただき、大変勉強になった。また、ネットでは、徒に抗酸化について、煽る文言が見られるが、人体は抗酸化に強い、というお話も印象的でした。
- 「食品は安全であることが機能よりも優位であるべき。」「微量とは今の分析機の能力で微量と言っているだけ。」など、しっかりと本質を抑えておかなければ間違った見方、捉え方をしてしまう事を改めて認識させられました。
- 酸化は悪いことばかりではなく、食品の酸化例である「熟成」はおいしいとのお話がありました。「熟成」を酸化として捉えることや、体内は抗酸化的環境で守られていて、疾病要因となるのはごく微量なさびがであることも新しい学びになりました。
- 特定機能食品と認知症の予防の観点から大変参考になった。
- 機能性食品、とくに抗酸化食品について 、仲川先生のお話は自身にとっても会場に参加された企業の皆様も衝撃的だったと思います。(食品関係社) 具体的には抗酸化食品という名の定義が無いというお話。 私自身、セミナー時にお客様の前でお話をすることがありますが、抗酸化食品については聞かれた場合、身体の中の酸化を説明する際は釘を例にお話をしていました。お茶、ワイン、水素など今流行している抗酸化食品の特徴だけを説明しておすすめしていたからです。 酸化還元のお話はまさに目からうろこでした。また、当社も扱うサプリなんですが、仲川先生のお話にもありました、「健康補助食品は健常者が対象であり、病気を治すものではない」ということ。 メディアや、雑誌なんかのサプリの効能効果に翻弄されて購入する前に、自身の体重、MBI値やコルステロール値、血圧、など自分の体に何が不足して、なにが必要なのかを知るべしであり、あくまで補助(サプリ)的に摂取するという考え方にも改めて大変参考になりました。
- 食べ物の酸化と人体の酸化の違いが分かった。酸化が人体にどのような影響を与えるのかということについては研究段階ということだったが、それらが解明されることによって、老化や病気の予防に役立つと思うとわくわくする。
- 身近な問題から話をして頂いたので、スッと入れた。
- 酸化物の吸収の話なども興味深かった。
- 体内の酸化について実際に測定した結果をもとにお話しいただき、これまでのイメージと変わる知見が得られたため
- 今回の講義を受けて、一口に抗酸化といってもいろんな意味合いがあり、また体内が意外に錆びてていないことなど、改めてCM等のイメージと実際のエビデンスとの乖離を実感することが出来ました。また言葉の定義の重要性やエビデンスの前提を正しく知って正しくアプローチすることの重要性に気づかされました。ありがとうございます。
アイスブレイクが有用だった理由は?
- 講師の説明が広範にわたり、系統的ではなかったので、アイスブレイクで具体的な質問をだしてもらえたことは、理解の絞込みに役立った。
- 質問内容がうまく、我々の理解不足を補っていただける内容でした。
- いつも参加者の知りたいであろう、「ビジネス視点」でどう結び付けるか、という点について、御質問をくださるため、大変助かっております。
- 分析への理解が参加者にふかまった
- 質問と回答を聞くことで、そこから新たな質問の発想へとつながるから。
- 講義の中で触れられなかった点や、補足が必要な点を掘り下げていただいた。
- 特定機能食品の知識があまりなかっなので、村田先生のアイスブレークは自分自身の理解に役立っています。
- 村田先生の的確な質問は勉強になりました。やはり、自分が受講中に疑問に感じたことは、細かい事でも村田先生のように質問すべきだと感じました。結果、私はあとからこのように質問が頭の中に浮かんだからです。
- テーマに沿った内容の部分を、村田先生が深堀りしてくださったため。
- 知識不足で当方がわからない部分を村田先生が丁寧に咀嚼して質問を行っていただいたため。
- 専門的な用語や講義内容につき、わかりやすく講師の方に質問をしていただいたため、より理解が深まった。同じような疑問を持っていたので大変助かった。
- 今回に限らず、専門的な内容を、理解しやすい言語に変換頂き、大変有用であると思う。
- いつも分かりやすく内容を深める質問をして頂き、ありがとうございます。
- 自分とは違う着眼点に気付けるため。
- 多少専門的な部分について「分かりにくい」ことを前提に、言葉を探りながら丁寧に先生に質問いただいたことで、参加者としてその後の質問がしやすくなりました。ありがとうございます。
パネルトークが有用だった理由は?
- すでにいくつかの企業が具体的に調査研究を進めている背景もあり、多方面での質問がでて大変参考になった。
- 多くのバックグラウンドを持つ方が質問されており、視野が広がりました。
- 異なる業種のそれぞれの立場からのご意見が参考になりました。
- パネリストの方々の質問が自分でも分かるレベルに噛み砕かれたものだったため、仲川教授の回答も理解しやすいお話しになっていたから。
- 今回のテーマは、「食」であったが、「食」以外の業種の方からの質問も参考になった。
- 他業種のメンバーとのグループであり、講義時間外にも情報共有ができ、有用である。
- 様々な業種の方が登壇されたため、角度の違った視点での質問があったため、参考になった。
- ビジネス的な発展した議論をしてほしかった。
- 対話型で、各社の取り組みを覗き見れた為。
- 自分では気づかない観点の質問が出るため。
- 講義終了後は「結構難しい内容だったな」という雰囲気が全体的にありましたが、参加企業様の様々な視点からの質問を重ねていくなかで、イメージを具体化することが出来、大変良かったと思います。 なんとなく機能性食品をとるのではなく、まずは正しく自分の健康状態を知って、必要に応じて薬との違いも理解しながら自主的に摂取するというその重要性を実感いたしました
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