SAC東京3期コースⅡ第2回月例会 参加者の声

5月18日開催 SAC東京コースⅡ第2回月例会 参加者の声

5月18日、SAC東京3期 第2回月例会が開催されました。講師は、食心理学のパイオニアである東北大学大学院文学研究科 の坂井信之教授。講義テーマは、「消費者はどのようにしておいしさを感じているのか?」でした。

「人は美味しさを舌で味わっているわけではない」「食品自体においしさが含まれているのではない」 今回の講義では「おいしさの感じ方」を心理学や脳科学の観点からお話しされました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 「おいしさ」は嗅覚や視覚、学習・経験と深く結びついて脳で感じているという内容について、知らなかった事実が多く非常に興味深い内容だった。また「おいしさ」というなじみ深いテーマでありながら(あるいは、であるがゆえに)、多くの誤解があり、事実に基づいて考えること、ターゲットを深く知ることの重要性など、食品だけでなく、様々な分野に応用可能な視点を示していただけたので、大変参考になった。
  • 記憶が味を補完すること、香りも含めて「味」なのだと再認識しました。呼吸と鼻呼吸をしている人では、唾液の分泌量も異なり、口呼吸の方が、濃い味を好むということもお聞きできました。口腔ケアと鼻呼吸へとなるような運動を取り入れていくことで、健康寿命が伸びる可能性を感じました。
  • 初めて知る内容がほとんどで、参考になった。おいしい、好きとお客様に感じてもらうための要素が味以外にたくさんあることに驚いた。
  • 「おいしさ」がいかに主観的で曖昧か、おいしさを表現することの難しさを感じました。
  • 「ターゲットとなる顧客の食体験のもとが何にあるのかに目を向けなければならない。」という結論の背景を科学的に詳しくご説明頂いたから。
  • 人間の味覚というものがどういうものか理解できた。
  • 多様化していると言われるシニアへのアプローチにおいて、20代までの文化体験を知ることがkeyとなるという点は、ターゲットに対するサービスを設計する中で、非常に勉強になりました。
  • 「美味しさ」について、五感でどのように感じるのかを学ぶ機会があまりなかったため大変勉強になった。今後の商品開発に今回の内容を繋げていきたいと思った。
  • 味覚に対して、深く考えたことはありませんでしたが、講義を受けることにより、味は脳で感じ、視覚や、記憶により左右されることを知り、大変興味を持つことができました。高齢になることで、脳の衰えが味覚に影響していることなど、多くを学ぶことができました。
  • 介護事業を運営するに辺り、提供する食事の質の向上も大きな課題の一つなのですが、特に老人ホームにおいては毎日召し上がって頂く食事の満足度と安全度を同時に高める事に大変苦労してます。ムース食や凍結含浸法による柔らか食などの導入も計りましたが、さらに満足度を高める事に苦労しておりました。しかしながら今回、”美味しさ”を感じる仕組みを研究データからご講義下さった事で、私共は”思い込み”の中で老人ホームの食事の質を上げようとしていたことに気づかされました。今後の介護事業運営に大きく生かせそうです。誠にありがとうございました。
  • 味覚は解剖学的に特殊内臓感覚と分類されることが理解でき、乳頭不耐性やエピジェネティクス・エピゲノムに係る学習が興味深かった。
  • 味覚を構成する要素について、新しい知見を得た。
  • 「おいしさ」について万人共通の指標はないこと、味覚以外のさまざまなファクターに影響を受けることが、実験・事例を交えて説明により理解できた。
  • 味覚の伝達経路が分かった。「味覚受容体 → 脳 → 共感覚 → 食経験・記憶(20歳までに決定) → 嗜好性形成」おいしさと五感、記憶、食経験、前情報、ブランド、などとの相関があることが分かった。おいしさを解き明かすのにさまざまなモデリング手法があり、複雑系であるが、「ターゲットの抱える課題やニーズ」からアプローチするのが良いという事が分かった。
  • マズローの欲求5段階の視点から味覚・嗅覚・視覚・聴覚を説明していただいてわかりやすかった。味覚が内臓感覚の一部であることなど、新たな知見を得られた。
  • 多くの実験事例に基づき、人が味をどのように感じるかのメカニズムを教えていただき、心理的な側面が与える影響が非常に大きいことが理解できたため。
  • 今回の講演内容での研究結果は成人~若年層での結果であったが、質疑で多く回答をいただいたように、加齢に伴う味覚、食についてはQOLに直結する。嗅覚、視覚、聴覚からの影響もあることが分かり、とても理解が深まった。
  • 感覚器官の成長や機能低下、本質に関して考える良い機会になった。

村田特任教授によるアイスブレイクが有用だった理由は?

  • プレゼンテーションのポイントを明快に整理頂けたとともに理解の助けとなる補足説明を頂けたから。
  • 気になることをわかりやすく質問していただいた。
  • おさらいをしていただくことで、講義の内容が1本につながり理解が深まる。スマートエイジングという視点を再認識できる。
  • 講義の情報量が多く話についていくのに必死で「なんとなくわかったような気になっている」部分があったが、村田特任教授がポイントを簡潔にまとめて確認していただいたので理解が促された。また質疑においても「確かにそこは気になる!」という部分を的確に聞いていただいたので講義の「腹落ち」感が高まった。
  • ポイントを明確にまとめていただきグループトークの前のアタマの整理となりました。
  • 講義の内容を整理していただくことで、再度重要なポイントを確認できました。記憶と嗅覚の関連が強いとのことでしたので、顧客への「楽しい体験価値」と「香り」を同時に提供するサービスでブランドを作っていくのも面白いと感じました。
  • アイスブレイクにより、情報をスッキリと整理でき理解が深まったため。
  • 村田特任教授自身の知識と合わせてお話をしていただけて、理解を深めることができました。
  • 美味しさや香りの認知から応用心理学として購買行動まで理解の幅が広がった。
  • 共通の疑問を解きほぐしていただけた。たとえば、妊婦後期、授乳中の赤ちゃんへの影響が、においなのか味なのかなど。
  • いろいろな視点からの質問とその回答を聞くことで理解が深まるため。

グループトーク、グループ別質疑が有用だった理由は?

  • どうしても自分の関心に沿って(偏って)講義を理解しようとしてしまうが、異なるバックグラウンドのメンバーと話すことで別の着眼点に気づき、より興味をかきたてられた。また単純に理解が不十分な内容について、話し合う中で解決する部分があり、改めて考えるだけでなく自分で言葉にしたり人の話を聞くことの重要性を認識した。
  • マーケティングとターゲティングの話もあり、多岐にわたる質問があり、勉強になりました。
  • 異業種の方と交流でき、新たな発見があり有意義。
  • 食品会社のかたが同席にいらっしゃったこともあり活発にディスカッションができました。
  • 自分には思い浮かばない視点での疑問を聞くことができたから。
  • 他の方が関心を持つ部分、ビジネスとの繋がりの考え方などが参考になった。
  • 様々な方の視点を知れることが良かったです。味覚嗅覚は脳の機能と関係しているため、食に関してだけではなく、疾患の早期発見や予防ができるというところにはみなさん興味があり、評価できるサービスにニーズがあると感じました。
  • やはり、他者の感じる疑問点・それへの回答を共有することで視点が広がる、多角的に理解することができるため。
  • 業種によって考え方が様々のため、グループトークを通してそれを知ることができる。大変勉強になる。
  • 各産業での視点での疑問や考え方は大変参考になります。
  • お互いの会話で理解が深まった。
  • 業種の異なる方の感じ方、疑問の持ち方が参考になった。
  • 他の参加者の着目点や知りたいことが知れたため。
  • 講演内容自体が自社の業務とは直結しないので、どのような位置づけとして受講すればよいか当初戸惑いがあった。しかし、参加している他社さんの業種も多種多様で、グループトークを通じて、今回の講演から得られるものは多面的であり、多くの気づきがあった。
  • 相互に関心を共有化することで、お互いが理解しえある表現をしあう。それを通しての気づきや、視点の違いからの刺激もある。

過去のSAC東京月例会 事務局レポートはこちら

過去のSAC東京月例会 参加者の声はこちら

 

あわせて読みたい関連記事

サブコンテンツ

このページの先頭へ