SAC東京コースⅠ第12回月例会 参加者の声

3月15日開催 SAC東京コースⅠ第2回月例会 参加者の声

3月15日、SAC東京2期 第12回月例会が開催されました。講師は生命科学研究科 脳情報処理分野 の筒井 健一郎教授。講義テーマは「脳内の「報酬系」「罰系」は消費行動にどう影響するか?」でした。

ドーパミンやセロトニンなどの脳内物質は脳内の「報酬系」「罰系」の働きに深く関わります。本講義では、「報酬系」「罰系」の仕組みを理解した後、それらが消費行動にどのように働くのか、複数の事例を取り上げながらの解説がありました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 人間の行動判断へ大きな影響を与えると思われる脳内の報酬系・罰系のしくみは、ビジネスのみならず日々の自身の暮らしにも活用でき、全てが非常に興味深い内容でした。私は介護事業所を経営しておりますが、要介護者の「やる気」「元気」を生み出すドーパミンの放出量を増やす条件や具体的な行動、ポイントなどもご教授頂き、既に現場で介護プログラムへの導入を進めております。有難うございました。
  • 超高齢化社会の活性化を考えるとき、人のこの脳内の機能をより積極的の応用すること、理解して、その役割を最大限に生かすことを、自然にできる仕組みをつくれれば、かなり有益ではないかと。今回の筒井先生の講義はいろいろなインスピレーションを刺激していただき、感謝しておりますし、もっと深く伺いたいなと思いました。ありがとうございました。
  • 外部環境と脳内ホルモンや活性化の相関があること、そして日常生活に当たり前と思われている生活の規範や道徳観といったものが、実は健康といわれている状態の維持増進に有効だということが、科学の目線からわかりました。
  • 「やる気」、「元気」を生み出す、脳内の仕組みや役割の理解はできました。筒井先生の講義はとてもわかりやすく、未解明な部分についても「私なりの解釈」として解説いただいたことも充分納得できる内容で、興味深く聞くことができました。
  • ドーパミンニューロンを活性させるしかけ作りによってリピーターを増やすなど、「もっと」の部分に焦点をあてたら何かできるのではないかというヒントをいただけたのと、日常生活において、ドーパミン、セロトニン、オキシトシンを増やすことが意外と簡単な行動で可能だという事がわかったので。
  • 脳・神経系の基礎からをわかりやく講義していただきました。報酬系・罰系に関しても体系だった講義内容でよくわかりました。
  • 『人がモノを買う』という行為を脳科学的に解明できれば広告や販促がいよいよ別の次元になると思われるが筒井先生の研究はまさにそのど真ん中ということが認識できた。
  • 脳の報酬系と罰系について、大枠理解ができたため。特にドーパミンやセロトニンが分泌されることのメリットやデメリットが参考になりました。シニア向けビジネスの推進にあたり、こういった知識を活用して行こうと思います。
  • 脳内の「報酬系」「罰系」に反応するしくみがよく分かり、好まれる商品開発に大変有用であると感じました。
  • 「報酬系」「罰系」について興味深く知ることができました。報酬によって線条体はウソなく活性化すること、報酬の種類や大きさは個人によって異なることが線条体の活性化状態で知れること、などビジネスへの展開の可能性に富む情報をいただきました。
  • モノアミンの合成や働きについて知ることができて良かったです。
  • 脳の働きと消費行動の関わりを学ぶことができ、大変勉強になった。情報伝達物質は、血液に入っていても脳に届かないことを知らなったため、驚いた。学生時代、GABAは画期的なものと思い食べていたため、プラシーボ効果だったのかと納得した。
  • 脳科学の観点から普段の行動とやる気の相関性などを知ることができ、今後の業務にも活かせる部分もありました。
  • 脳内の神経伝達物質が神経系の機能調節を担い、正常機能の発現に必要な役割を持っていることが理解できた。
  • 脳でのモノアミンの働きとモニタリングによる判断、行動変容の可能性を説明いただいたので。
  • 年齢遷移による報酬が違う点などの新たな気づきや、人事制度見直しの際にも非常に有益な情報ばかりでした。
  • 「うれしさ」「やる気」等の気持ちの状態が脳でどのように観測されているのか、現状が分かった。ドーパミン放出のタイミングが「予期しない報酬」「報酬予告」「報酬の期待時であるとのことで、これらは自己制御できるものではないが、サービス提供時に考慮して組み込むことで、楽しい感覚や継続・習慣化を引き出せるのではないかと思った。健康増進サービスへのゲーミフィケーション組み込み等、考慮したい。
  • 脳内の報酬系、罰系と消費行動というテーマでコーチングやマーケティングにも活かせる内容であり、且つ、理解もしやすかった。
  • 食品では摂取できない、達成型の生活が重要など、弊社顧客への行動変容を促すヒントをいただけた気がいたします。また、アンケート・インタビューではなく、画像診断で消費行動を予測するという方法に関し、どのように応用できるか更に学びたいと思いました。
  • モノアミン系(ドーパミン、セロトニン)の脳内の働きについて入門的なことを知ることができた。血液脳関門があって食品からの摂取では効果がないことがわかった。
  • 本来難しいであろう内容を、大変判りやすく説明頂き、理解することができました。また質問に対するご回答も的確で理解がすすみました。
  • 脳の報酬系や罰系のお話は、製品の外観から中身までのすべての設計に関わる話なので非常に参考になった。線条体の働きを手軽(ウェアラブル)にモニタリングできる計測機器の開発を是非すすめていただきたいと思いました。
  • 報酬系と罰系が、脳のどの部分の、どんな物質の話なのか、概要をシンプルに理解できたのがよかったです。消費行動との関係については、これからもっと研究が進むのかなと期待を持ちました。
  • 脳内にドーパミンが放出されるのは、嬉しい瞬間ではなく、予期しない嬉しい事があった時、不確実な嬉しい事を期待しているときである事が知れたため。

村田特任教授によるアイスブレイクが有用だった理由は?

  • 要点の捉え方が的確で、また専門用語やいくつかの意味・解釈をもつ言葉に対して定義づけをしっかりとしていただけるので、理解の方向性を迷うことなく、チーム内での議論ができるようになります。
  • 言葉の定義や事例を含めた非常に鋭い視点により、内容を理解するのに非常に助けられております。
  • ポイントを絞って、きりこんでいただいているのでよい。
  • 村田先生のアイスブレイクはいつも大変コンパクトで、的確にまとまっており、とても有用です。今回はご自身がおっしゃっていらっしゃいましたが、とてもインスピレーションを頂き、村田先生ご自身が楽しそうにアイスプレイクをされているのが、私共の刺激になりました。
  • 講義内容の幅がいくら広くても、端的に3点ほどにポイントをまとめてくれるので、要点を掴みやすくなる上、学んだことの復習にも役立ちます。村田先生のアイスブレイクにより、「こういうことなんだ」と理解がすすむと、自身に関連した発想が沸きやすくなり、さらに理解が深まっています。
  • 適切な質問をしてくださるので、講義内容をより深く理解することが出来たため。
  • ポイントの整理がスッキリとできた。血液脳関門でアルコールや薬以外に通過する物質の話など、恐らく皆さんが疑問に思われていたことを質問して頂き、グループトークにスムーズに入れました。
  • 神経伝達物質を増やす食品の可能性について、何方向からも確認を入れていただけました。また、報酬のカテゴリー、質、個人差などの確認を重ねていただき正確に理解できるようにしていただきました。
  • 内容の復習になる。また、質問したい部分も村田特任教授が、質問して下さったり、わかりやすく説明してくださるため。
  • 質問を通じて、講義内容を咀嚼していただけるので。
  • 不明点を解いてくれるようなアプローチでした。
  • 内容の整理と深堀が出来たという部分で非常に有意義なものとなった。
  • アイスブレイクだけでなく、最後のまとめの際、実際のビジネスへの応用方法を示唆くださいましたこと、その考え方が大変興味深く感じました。
  • 専門的な講義の内容をわかりやすく解きほぐしていただいた。
  • もう少し深く聞いてみたいところをうまく引き出してくれた。
  • 自分の理解が正しいか再確認することができた。

グループトーク、グループ別質疑が有用だった理由は?

  • 様々なプレイヤーによって今回の知見をどのようにマーケティングに活かすかの視点が異なる為、勉強になります。
  • 様々な産業の視点からの応用例は大変参考になりました。
  • 他社の関心を知ることができて良かった。
  • いつもながら、いろいろな分野からの、自分では思いつかない質問の内容に感謝し、有用でした。
  • 違う視点でのとらえ方など自分では思い浮かばないような質問事項を共有できることとと、自分のグループでは質問にあがらなかったけれども聞きたかった質問があがったりするので有用だと思いました。
  • 毎回感じますが、勤めている業種で興味をしめす箇所、理解が異なっている点を興味深く感じます。これがグループ討議の醍醐味だと思います。
  • 様々な業界や立場から有意義な意見を聞けて参考になりました。
  • 専門的(科学的)な部分も多かったが、様々な意見が出され討論できた。
  • グループの中のA社の方がモノアミンや脳内伝達物質に詳しく、グループ内の多くの質問に実践的な回答をしていただき大変参考になりました。
  • 様々な業界の方がいるため、色々な視点からの疑問を聞くことができ勉強になる。
  • 何を聞きたいか、何をもっと知りたいかというのが人それぞれ違って非常に興味深かったです。また、お互いに話すことで、より理解ができ、自分が知りたいことが増え、考えがまとまりました。
  • ヒトでの応用の可能性や消費行動への影響等様々な論議ができたので。
  • 自分では思いつかない、言われたら確かに分からないな、という点を質問して頂いた。
  • 各社によって抱えている問題や着眼点の違いなどがあり、短い時間の中でもそのような情報を共有できたのが有意義だった。
  • 質問を通じて、疑問点などがより明確になり有意義な時間であった。
  • 怖いもの見たさ、苦痛を伴う達成感など、実生活でごく普通に経験することで議論がなされ、大変興味深いものとなりました。
  • 吊り橋効果、達成型の生活、遺伝より環境依存が大きいこと、経頭蓋時期刺激の状況など、講師から多くの薀蓄を引き出すことができた。
  • 自分の疑問と共感できた事、また、自分が想像もしていなかった視点からの質問事項を聞けたため。

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