SAC東京コースⅠ第9回月例会 参加者の声

12月22日開催 SAC東京コースⅠ第9回月例会 参加者の声

blog161222a12月22日、SAC東京2期 第9回月例会が開催されました。講師は東北大学大学院文学研究科の阿部恒之教授。講義テーマは「美しさと加齢」でした。

老い・死という過程をしぼむ、衰える、美しさから遠ざかるという否定的な側面ばかりにとらわれて過ごすことは不幸であるという考えから、減点法の美意識ではなく、加点法の美意識で老いの積極的な側面を見つけるヒントをいただきました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 柔軟性や持久力の低下は勿論、知能面の低下もある程度やむなしと思っていたが、結晶性知能の成長という考え方は学びとなった。
  • 心理学の面から美を考える機会が、今までなかったため大変勉強になった。
  • 人は誰しも年をとり、衰える。それは否めない。しかし、その事実を超高齢化社会において、どうとらえ、どう加齢に挑むのか。もちろん、若さに無限の優位な価値はあるが、加齢にも、加点法による熟成したワインのような価値を感じる、それも真であろう。阿部先生のお話には、さまざまな解答へのヒントが隠されているように感じました。
  • 美に対する意識はもちろん個々の価値観のあらわれでもあるので、必ずしも一致することはないにしても、未来の自分をどうとらえるかは、これから新しい産業の創出の大きなヒントとなり、出発点となりうると感じました。
  • 「美」という観点でシニアマーケットをとらえることはほとんどなかったので新鮮だった。
  • 広告会社に勤める人間として「恐怖コミュニケーションの不使用」については大いに賛同した。
  • 老いと美について見識を深められた。
  • 私は高齢者住宅の運営・管理に携わっており、比較的、お元気で資産にゆとりがある方がお客様です。住宅の入居者のみならず、ご検討される方も含めて、じっくりとお話を伺いますが、接客する自分の方がありがたさのような感情に気付く事があります。まさに本講義のテーマであった、今の年齢にふさわしい理想像を体現している方々であり、私はその美しさを感じてそう思うのだろうと再認識しました。
  • 美しさと若さの関係性からスマートエイジングに切り込んでいく切り口がとても興味を持てました。
  • 外面的な美という概念に関して、考える機会になった。
  • 人は何を美しいと感じるのか、時代背景や気候など、外的な要因が大きく作用することがよくわかりました。それでも男女・年齢を問わず、肌の綺麗さが重要な要素になっていることは自分の感覚とも一致しており、その背景に生物学的に「免疫に強い」という理由があることに納得しました。
  • 先生のおっしゃる「かっこいい」という観念(概念?)はとても良い指標だと思いました。製品・サービスに「かっこいい」を取りこめるとよいなと考えました。
  • 美しいという言葉の定義をどう考えるか、年齢や男女、国柄によっても捉え方が違うというのは学びになりました。
  • スマートエイジング度合いに5つの要素があるという点も興味深く聞かせて頂きました。
  • 年代其々に+思考で価値観を持たせることが目的となりスマートエイジングにつながる、その価値観を考えさせることが高齢化を考慮した商品作りに大切なことが理解できた。
  • 美しさと加齢には、加点法と減点法の考え方があることを教えていただいたため。また「カルぺ・ディエム」と「メメント・モリ」の解釈が時代によって異なっていたのが面白かった。
  • 減点法と加点法の美意識を整理することでスマート・エイジングの背景をより知ることができた。
  • 外部環境・時代の背景に老いの概念が、影響されているということが、具体的事例をもとに講義いただき分かりやすかった。
  • スマートエイジング=老いをポジティブに捉えること・・・社会の共通認識にするために 企業としての役割の重要性再認識できた。
  • 時代による加齢感の変化、「-5歳肌」「アンチエイジング」というキャッチコピーの危うさ、減点法から加点法への変換等、知識習得に大変役立った

村田特任教授によるアイスブレイクが有用だった理由は?

  • 事業への転換手法などが(いつもですが)素晴らしいと思いました。
  • 講義の中で、質問したいと思っていた部分を質問してくださったり、聞き逃してしまった部分を再度確認することができるため。
  • 村田先生のアイスブレイクはいつも的をついていて、自分自身の考えの整理にもなり、有用で、ありがたく思っております。
  • 減点法の美意識と加点法の美意識が、若さゆえのそれと加齢による蓄積された美の要素にあること、双方のバランスの大切さに切りこまれた点、同感です。
  • 時代、背景の地域、民族、食の充足度・・・等、美の定義は相対的なものだとの指摘は、納得がいきます。
  • 美しさには絶対のものはなく、外部環境によって変化する、変化できるものとのお話が、その後のグループトークのコアになったので。
  • 多くの人が質問するであろう問いを最初に投げていただくことで、より突っ込んだ質問を考えるきっかけになった。
  • 他者に対する評価の時代変化とその解釈(解釈する自分のスケールもまた変化している)についての議論は有効でした。
  • 「なんとなく」理解できたつもりになっていたことが、しっかり理解できました。
  • イメージ化が容易だったため。
  • 講義についてまとめてくださったことで理解がより深まったため。
  • 聞きたかったことをうまく引き出してくれた。
  • おそらく会場にいた多くの参加者が気になったであろう疑問をずばり質問していたため。
  • 自身でまとまり切っていない部分が、それこそ「アイスブレイク」された部分があったため。
  • 高齢者個々の美に対する捉え方が広域であり、カテゴリ別でのアプローチの重要性を認識することができた。
  • 文学的側面からの講師のレクチャー、ビジネスの視点を含む村田特任教授からのアイスブレイクが理解促進につながった。

グループトーク、グループ別質疑が有用だった理由は?

  • 自分では気づかなかった部分の疑問を聞くことができ、知識の幅を広げることができるため、とても有用だと思う。
  • 要点がまとまった状態での議論ができたかと思いました。
  • アンチエイジングという言葉に対する、感じ方もひとによってかなりちがうことが分かりました。
  • グループ別の質疑は、今回は質問の仕方がグループによってちがっていて、そのお蔭で、同じ問題であっても、切り口の異なる解答を得ることができ、より理解を深めたのではないかと思いました。
  • 民間のメーカ経験おありの阿部教授には更なる研究をお願いして、日本のシニアは世界一美しいとのモデルの構築とその達成プロトコルの開発提示をお願い致します。小職は今年後期高齢者ですから、なるべく早くお願いしたく思います(笑)
  • 他の参加者の関心箇所を聞くことができた。
  • 他の方の考え方がよくわかり,得るものが多かったです。
  • 初参加でしたが、職種や年齢も異なれば、同じ講義を受けても疑問に思う事は随分と異なるものだと思いました。
  • 参加者のいろいろな視点での質問から掘り下げることができた。
  • 男性はどうなのか(実は自分のことにはあまり興味がない?)、また美しさの基準の変化は何によって生まれるのか(ファッションは明らかに仕掛けているが、化粧品市場は…)などの議論ができた。
  • 外部の方と意見を纏める機会となったため。
  • どのようにしたら「理想の姿」の参考になるような対象に出会えるか、社会に向けて「理想の姿」を発信するのにどうするのが有効か、など、皆さんが割と同じところに関心・悩みがあることがわかりました。
  • 自分自身では気づかなかったこと、不思議に思わなかった疑問を共有することができたため。
  • 女性も入っていたので、特に美に関する男女の認識の違いを論議できた。
  • 多業種間での加齢・美に対する意見交換ができ、減点法と加点法の美意識への対応を議論することができた。
  • 各自の異なった視点で、質問がでており着眼点が参考になる。

過去のSAC東京月例会 事務局レポートはこちら

過去のSAC東京月例会 参加者の声はこちら

 

あわせて読みたい関連記事

サブコンテンツ

このページの先頭へ