SAC東京コースⅡ第5回月例会 参加者の声

8月25日開催 SAC東京コースⅡ第5回月例会 参加者の声

blog160825b8月25日、SAC東京2期 第5回月例会が開催されました。講師は、加齢医学研究所 脳科学部門老年医学分野 荒井啓行教授。講義テーマは、「認知症克服に向けた脳科学研究-現状と今後-」でした。

講義では認知症研究の世界の最新動向から荒井先生が世界で最初に取り組んだ脳脊髄液バイオマーカー開発まで。さらにアミロイドやタウの蓄積をPETで画像化する分子イメージング研究などの最新動向と今後の方向についてお話がありました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • アミロイドβとタウの関連について理解が深まりました。アミロイドβに注目しがちであった認識を改めねばと思います。
  • 認知症の早期発見による予防についての具体的な内容を知る事が出来た為
  • 認知症に治る可能性があること。症状が出る前に手を打たなければならない点が今後の課題と感じた。
  • 認知症の回復への治療薬、特効薬はないものの予防については可能性があることが分かった。
  • 普段はライトに解決できる健康に関する悩みに主に向き合っているが、改めて認知症に関する正しい知識や見解を得ることができて勉強になりました。また、今後の創薬のストラテジーなど、この分野の第一人者からしか聞けないような情報もあり、良かったです。
  • 先生の講義そのものは非常にわかりやすく、ビジネス的に繋がる方々にとってはとても有意義だったのでないかと思います。
  • 認知症と成人病の関係に関してお話を伺うことが出来た。
  • ぼんやりと「難しそうだ」と捉えていた認知症の発症メカニズム、治療戦略(超早期介入の重要性)、治療標的など、非常にシンプルに分かりやすくご説明いただき大変参考になりました。特に「アミロイドは引き金、タウは弾丸」という例えは素晴らしく、引き金ばかりたくさんあっても認知症になるとは限らないとのお話には深く納得がいきました。
  • これまで認知症の原因はアミロイドβとタウタンパクなのだとなんとなく認識していましたが、それぞれ具体的な作用の一端を理解でき、大変勉強になりました。
  • 認知症の現状と課題について理解できました。有効な根本的な治療薬が開発されることを期待しています。
  • 認知症に至るメカニズムの仮説をいくつか聞けたこと。対処・予防の手段を改めて聞けたこと。
  • 認知症についての最新研究のキーワードが勉強できた。
  • 認知症を発症するたんぱくの仮説が理解できた。特にアミロイドベータとタウたんぱくとの関係など。
  • 認知症の病態を基礎レベルから理解できた点が良かったです。また、老人斑を形成するAβやタウの蓄積を評価する技術の発展によりADのプレクリニカルやMCIの段階であり、今後はそれらの方へのアプローチ(ソリューション開発)のニーズが高まることが理解できた。
  • 認知症研究で初めて聞くワードも多く、勉強になった。
  • 難しい内容かと思いましたが論点を絞って端的に解説いただいて、大変わかりやすかったです。
  • 認知症研究の最前線のお話を大変興味深くうかがえました。同時に認知症の治療、予防というテーマが大変に困難な課題であるということもよく理解できました。
  • 脳神経の死滅による病気への対応は、いかに早期に発症前のリスクを適切に把握するかが重要であるということは理解できたが、一方で早期にリスクを把握したところで、その対応については道徳的・倫理的な面も含め、非常に具体的な対応が困難であるということも理解できた。
  • AmyloidやTauがどのようなものなのか、それらがどう関係しあっているのかの知識を習得できたから。100歳以上のアルツハイマー率が低い事は非常に興味深い。
  • 認知症の治療・予防の歴史、最新状況を丁寧かつわかりやすく解説していただき大変参考になりました。
  • 講義前には、新書レベルでの薄っぺらな知識しかなかったために断片的な情報での理解でしたが、最先端の研究内容を体系的に噛み砕いてご説明いただいたので個々の知識がつながることで頭の中がより整理されました。
  • アルツハイマー進行に関する脳内メカニズムが明確になった。また、初期段階への積極的介入により認知症が防げる可能性が実際に始まっている事実を知り、今後の社会に希望を持つことができた。
  • 弊社も認知症予防についてはプログラム開発中であり、荒井先生の知見をご拝聴でき、恐縮です。特に、アミロイドベータの蓄積量を「健常者」「MCI」「AD発症者」で分類した画像集はとても面白かったです。「アミロイドベータの蓄積量はAD発症と関連性がない」は初めて聴きました。ありがとうございます。

村田特任教授によるアイスブレイク、および個別質疑は有用だった理由は?

  • アイスブレイクと個別質問で専門用語を判り易く解説していただいたので、講義内容の理解が深まりました。
  • 村田教授のアイスブレイクはいつも感心させられます。難しくややこしい話でも、簡単にわかりやすくしてくださり、いろんな気づきがあります。
  • 非常に難解な内容を噛み砕いてお伝えいただいた。
  • 要するに…とゆう解説がわかりやすいです。どうなれば治療薬ができるのか、診断という課題について等よくわかりました。
  • 認知症の分類としてアルツハイマー型50%と統計などで報告されているよりも多いとの話しを聞いて、やはりアルツハイマーをターゲットに認知症対策をとる必要があると認識できたこと。
  • 専門用語を解きほぐしていただき、理解が深まりました。
  • 村田先生の質問で理解が深まりました。
  • 用語の解説等を教授を交えて話してくれたため。
  • 難解なキーワードも分かりやすく伝わるようにしていただいている。
  • まさしく疑問に思っていたことを明確にして貰えたため。例えばタウたんぱくをひっぱり上げるという意味など。皆が興味を持っている部分がなんとなく理解できたため。
  • 情報を分かりやすく整理していただいた為、理解が深まった。
  • 確認したいと思っていた質問があったので、理解が深まった。
  • 重要なポイントを分かりやすく解説していただけるところ
  • 村田教授は自分が見落としていた難しい専門用語を拾って解説していただき参考になりました。
  • 個別質疑は各社の課題を聞かせて頂き参考になりました。
  • 村田先生のアイスブレイクと個別の質疑によって、アミロイドとタウの関係性や、アミロイドイメージングの意味、さらに現在の認知症対策の新薬開発の現状がよりよく理解できました。
  • アミロイドやタウがどのような物質で、なぜ神経細胞へ毒性を示すのか、また各種の認知機能評価スケールについてよく理解できました。
  • 専門的な用語等、わからないところについて質問をしていただけた。
  • 専門用語を多用され理解できない点が多かったため、AmyloidやTauの基礎知識を引き出していただけた事をはじめ、村田特任教授のアイスブレイクは非常に有用だった。
  • 荒井先生のご説明の中に、幾つかわからない専門用語、略語が含まれており、事前に村田先生から確認いただけたのは大変助かりました。
  • わかっているつもりの専門用語をきちんと荒井先生に再度確認してくださったことでアミロイドβとタウの各々のキャラクター理解が深まりました。「アミロイドβがタウを引っ張り上げるのではないか」の「引っ張り上げる」とは?と具体的に理解を深められるように質問してくださりありがとうございました。CDRも当初全く理解できない略語でしたが、質問していただいたおかげで図の理解も深まりました。百寿者では認知症有病率が40~100%に対し、アルツハイマー病が10%ということや慶応大で剖検していることなど興味深い事実を知ることが出来ました。アミロイドβは細胞障害性が少ないのではないかというお話にも興味がひかれました。
  • 村田先生からは、我々がいつもどこで疑問を感じ、何を知りたいのかという点をまとめ、講師へ質問してくださる思いやりを感じています。

パネルトークが有用だった理由は?

  • 様々な企業が色々な視点を持って高齢化社会に対し取組みを行っているのかが分かり、良い刺激となりました。
  • パネリストそれぞれの立場で質問をしていただき、興味深く聞くことができた。
  • 介護の現場に携わる方々の視点は認知症の予防もさることながら、目の前の認知症患者を医療で治癒に向かわせることができるのかという点にもっとも興味が集中していたと感じました。その意味でアミロイド・タウの研究が今後さらにスピードアップしてほしいと期待します。
  • 介護の現場に近い方々の認知症(およびその患者)に関する見方や認知症治療に対する期待の大きさが印象的でした。
  • 参加企業それぞれの特色ある質疑で参考になった。
  • 認知症は家族がまず最初に気付くということを改めて肝に銘じておかねばと思いました。
  • 本人だけではなく社会全体が認知症を受入れ普通の生活として対処していくことの重要性を考えさせられました。
  • 実際の介護や臨床の現場のお話は普段聞くことができない分大変有用でした。
  • 各企業の取り組み内容を理解できました。
  • 認知症の兆候として捉えるべき、気にしなくても良い点を議論いただけたこと。認知症の根本治療の可能性があることを示していただいたこと。
  • 各社の様々な視点からヒントが数多く得られる。
  • 確認したいと思っていた質問があったので、理解が深まった。
  • 自分のわからない点を直接ご回答いただいたので、参考になりました。
  • Preclinicalの段階での超早期介入により認知症を治療できる可能性がある、とお伺いし、大いに希望が持てました。ただし自覚症状が無い段階で、診断をつけるために高価な検査を受けるための動機付けには大きな課題があるとも感じました。超高齢社会における待ったなしの現状を打破するためのヒントがあると感じました。
  • 実際の介護現場での認知症の方への対応状況やご苦労、改善努力などを直接聴くことが出来ました。また荒井先生からは「(認知症であっても)感情は決して平板化していない。本人の感情を大切にして嫌がることは無理やりしない。手続き記憶は残っているのでできたことに対して上手にほめてあげてください」とのやさしいお言葉や「薬物療法による根本治療は将来的には可能と思っている」とのご研究に裏付けされた自信に満ちた力強い信念のお言葉を聞く事ができて患者さんの心を大事にしている世界最先端で活躍なさっている素晴らしい研究者(医師)でいらっしゃることを強く再認識させていただきました。

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