SAC東京コースⅠ第5回月例会 参加者の声

8月25日開催 SAC東京コースⅠ第5回月例会 参加者の声

blog160825a8月25日、SAC東京2期 第5回月例会が開催されました。講師は健康科学・体力科学・スポーツ科学・免疫学がご専門の永富良一教授。講義テーマは「健康は測れるか?」でした。

永富先生は、運動・身体活動の分子生物学から疫学、健康づくり研究の第一人者です。今回の講義では、従来健康的だと思われている生活習慣の意外な側面に触れ、「健康を計る」ためには何が必要かを考えるヒントをいただきました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 健康を測定することの難しさ、疫学研究から導かれることの結果の興味深さ、可能性を感じることができた。
  • コホート研究のメリットやデメリットは、実際にそうした研究をしている人から聞く機会がなかったため、興味深く聞かせていただきました。
  • 公衆衛生としての健康と個人の立場の健康、二つの側面を提示していただいたことが大変参考になりました。文献等に多数見つかる様々な指標、健康寿命延伸などのスローガンが、これまでは実感の伴わない取組であるように感じておりました。今後は両者を一連の流れの中で考え、既に利用できるエビデンスにも注意をはらいながら、弊社なりの健康増進計画を検討してまいりたいと思います。
  • 歯を1日3回以上磨く人とそうでない人の健康状態に差が出るという特殊な視点も、コホート研究ならではと思いました。
  • 健康を計るということは今後も挑戦していく課題ですが、健康であることを私たちが自ら自覚していくこと、自覚できる知恵を刺激して高めること、健康であることとはどういうことか、というように先生の関心の焦点が移っておられるところが、また大変魅力的でした。
  • 健康に関するセンシング技術等、基礎的な話は参考になりました。
  • 「健康」を一言では表せないことは、理解していた。しかし今まで学ぶ場がなかったため、今回の講習で、様々な要因が関わっていることを学ぶことができて理解を深めることができた。弊社も食の方面から人の健康を考えており、機能性食品などを販売しているが、どのような人にどんな風に健康になってもらいたいかをさらに追求していくことで、さらに良い商品の開発につながると感じた。
  • 腸内環境の話など、新たな気付きを得られるお話をいただけたため。
  • どのように調査が進められ、どのように推論していくのか、その思考過程について、大変興味深かった。
  • 以前より関心の高い領域であったコホート研究の実際を垣間見ることができたので大変参考になりました。
  • 体内にいる微生物が人体に及ぼす影響と今後の研究に興味を持った。
  • 腸内フローラのホリスティクな身体、精神への影響に関して、コホート研究の専門家の先生からお話しを聞けたため
  • 研究の成果を伝えるだけではなく、現在進めていて、結論が出ていない研究内容も教えて頂くことで、最先端の研究内容をしることができ、とても良い機会だと思った。
  • 健康を測ることのこれまでの考え方を改めていただきました。危険因子による発症は10万人に数十人がベースであり大多数の人は発症しないことを念頭に入れて考えるべきということや、ウエアラブルデバイスはデータを採ること以上にデータの使い方にポイントがあることなど、考え方の基本を学ばさせていただきました。
  • 腸内微生物叢のお話など、健康評価の一端を垣間見ることができた。
  • 腸内細菌に関して様々な研究が進んでいることが分かったこと。ウェアブルセンサーに関し、現実的な見解を明示していただいたこと。
  • 健康を計れる計れないかは健康の定義次第だということが理解できた。人体(腸管)の微生物叢と健康に係る将来展望に興味を持てた。
  • 疫学調査の概要、リスクの数値の捉え方など、基本的なところが理解できました。
  • ウェアラブルデバイスの現状レベルも知ることができ、自分の仕事を考える上で参考になりました。
  • 今まで学んだことのない分野の講義だったため、大変勉強になった。特にメタボリックシンドローム発症が歯磨きの回数が多いと半分に減る点とネズミを用いた腸内微生物叢に関する実験が興味深かった。
  • 危険因子の考え方が理解できました。生活習慣危険因子とオッズ比に関しては、集団の偏りがあることを踏まえても、興味深いものでした。
  • 健康の考え方を公衆衛生としてとらえるのか、個人の立場としてとらえるのか、また研究者のニーズ≠一般のニーズということもどのフェース・事象から考察するかによって、見え方・考え方・結果が異なるということをあらためて感じることができました。
  • 現在食品由来の機能性成分の評価において、血圧、血糖値、血中コレステロールなどとの関連性を見ているが、それら危険因子と疾患発症との関連(オッズ比)について理解できた。
  • 腸内細菌叢の重要性と可能性について再確認できた。
  • 受精卵由来の細胞数10の14乗、共生微生物が10の15乗のお話はたいへん興味深く伺いました。

個別質疑が有用だった理由は?

  • 個別質疑では、違う視点の質問もあったので、個人的な質問を聞くことができ、有用だったと思います。
  • 村田先生の解説(アイスブレイク)のおかげで、内容が深まりました。
  • 統計資料の読み込み方は得意ではないので、皆さまのご質問をお聞きしながら、なるほどそのように理解するのか、と分かることが多くありました。
  • 自分では気付かないところでの質問が出ることで、有益な情報に接することができるため。
  • いつもながらですが皆さんの視点、論点に刺激を大きく受けています。
  • 三次情報へアウトカムを結びつけないと個人として受け入れないということを再認識しました。
  • 率直な研究者としてのご意見で、基礎研究に携わる先生方の価値観を理解する機会になったことは大変有益でした。
  • いつもながら、質問の答えの中から新しい発見があった。
  • 腸内細菌の理想的なあり方とその測定方法の質疑など異業種の方の業種に直結した興味領域を知ることができました。
  • グループ質疑でできなかった質問や意見を言う時間として必要だと思います。
  • 多くの知見を踏まえて説明くださり大変有用であった。
  • 健康長寿に向け予防が大事ですが、個人の危機意識などにも差があり、ビジネスとしてどう展開するのがよいのか悩みます。先生がおっしゃっていた「公衆衛生/個人の立場の健康」「個人が自分で判断できる材料を提供する」「教育が大事」といったところが、ヒントになると思いました。
  • 講義の内容をより深く理解することができた。

グループトーク、グループ別質疑が有用だった理由は?

  • 参加者の意欲が高く、各自の問題意識についても議論できたことが良いと思っています。
  • 幅広い意見が聞けた。
  • グループトークは、職種や得意分野の違う専門家が集まって話をするわけで、日頃聞けない視点の違う人たちと話をできる良い機会でした。
  • グループ質疑は、自分が聞きたかったこともある程度聞けたので、良かったと思います。
  • 関心の持ち方、疑問や興味のあり方を確認できることが有用と思っています。
  • 生き死に近いところの仕事をしているためか、商いを軸とした関心視点がどのように形成されているのか、いつも感心があります。また、メーカー系のご発想とサービス系のご発想の違いも毎回興味深く感じています。
  • ウェアラブルデバイスの今後の進化可能性について、専門家はバイタルサインよりも食事や行動に注目(センシング・集約・解釈)していることが分かった。事業性を感じられた。
  • 多くの部分で、グループの意見が一致し、ある意味安心する部分があった。
  • 普段の業務では、かかわりのない他業界の方と話すことでき、自分とは異なる意見を聞けるので有用であった。
  • 毎度の事ではありますが、グループ討議を通じて参加者の方々の、新たなビジネスへの糸口を探ろうとする目の付けどころに敬服させられます。
  • 自分では思いつかなかったところが詳しく理解できた。
  • 講義を聴くだけではなく、疑問点を周りの人と共有したり、ヒトの疑問を聞くことで、視野が広がるので。
  • 皆さんの意見と質疑への取りまとめの方向感が非常に参考になり、良い経験となりました。
  • 質問をするという手段を通じて、メンバーと議論を交わすことができてとても良かった。
  • 業種は違ったけれど質問が腸内細菌とウエアラブルデバイスに集中し、各業種の視点からさまざまに深堀をすることができました。グループの質問では研究成果の目指すところとありたい社会をお聞きし腑に落ちる回答をいただけました。
  • 今回は、論点が広かったのですが、グループメンバの方によって興味の軸が異なることがわかった。
  • 各々、同じような対象・項目に対して、疑問を持っているが、考え方、アプローチが微妙に異なり、なるほどそういう見方もあるのだ、と思考を広げることができた。
  • ウェラブルデバイス開発における一次情報、二次情報、三次情報の紐づきが重要であることが理解できた。
  • 毎度のことですが、違ったバックグラウンドの方の話を聞け、いろんな見方ができるのが勉強になります。
  • 様々な知識を持つ人たちでざっくばらんに意見を言い合うことで、自分1人では気づかない視点や、モノの捉え方を学ぶことができる。今回は腸内細菌について、性格にまで影響を及ぼす話は興味深かったです。
  • 他のグループの質疑も、また違った観点からの質疑が聴けて、モノの捉え方について参考になりました。
  • 異業種の方の考え方・ものの見方・疑問の感じ方等が千差万別であること、ゴールへ向かう道筋が違うこと等あらためて学ばしていただく機会になりました。

過去のSAC東京月例会 事務局レポートはこちら

過去のSAC東京月例会 参加者の声はこちら

 

あわせて読みたい関連記事

サブコンテンツ

このページの先頭へ