SAC東京コースⅡ第4回月例会 参加者の声

7月28日開催 SAC東京コースⅡ第4回月例会 参加者の声

blog1607287月28日、SAC東京2期 第4回月例会が開催されました。講師は、サイバーサイエンスセンター 先端情報技術研究部 吉澤誠教授。講義テーマは、「カメラによる健康センシング~身体映像からの生体情報抽出~」でした。

今回の講義では、循環制御系の巧妙な仕組みの説明の後、ビデオカメラの映像信号から遠隔非接触的に血圧変動を推定する方法やその健康モニタリングへの応用について解説されました。

参加された皆様からいただいたご意見やご感想を掲載します。

ご意見・ご感想(抜粋)

講義が参考になった理由は?

  • 専門用語・データが多用されており、難しく感じる部分もあったが、「健康経営」的なテーマと重ねることで、自社のビジネスに関連付けていくイメージが持てた。
  • 講演を聞き、日常においてセンシングできる要素がより多くなることで予防への関心がますます高まると思われ、そういう世の中にしていく必要性を強く感じた。
  • 内容が専門的ではありましたが、アップルウォッチのようなもので追える指標の限界と、脈波伝播速度のツールとしての有用性を理解できました。
  • パソコンやスマートフォンの圧倒的な普及により、もっとも身近になったカメラを情報収集端末としてその映像を解析することで、被写体の健康状態をモニターするという発想が大変ユニークで、今後さらなる技術開発は不可欠ながら、大きな将来性が期待される研究であると思いました。
  • 生体データや健康データを入手する方法だけでなく、入手したデータをどのように専門医療以外のビジネスにつなげてゆくかを考えることが重要であると感じました。
  • スマートフォン搭載カメラレベルで脈派のセンシングが可能になることで、ヘルスケア事業での応用可能性が高いものと思いました。得られたデータをどのように解析するかが、その基準値を設定するためのエビデンスデータの取得などで、企業やCOI等の連携が事業化するうえでの鍵になるように思います。
  • 血圧など自分で測っている人は問題ではなく、さりげなく測ることに意味がある。ということに納得しました。
  • 画像情報に基づいたバイタルセンシングの研究開発状況を確認できた。
  • 日常にあふれているカメラを用いた遠隔医療への取組状況を認識する機会をいただきました。
  • 非侵襲でバイタル情報を収集することは重要であると思います。映像から血圧情報を抽出できることには驚きました。その他のバイタル情報も非侵襲で測定できる技術開発を期待しています。
  • 「顔の画像を撮影して健康チェック」というコンセプトは聞いたことがありましたが、実際に何を見て、それがどれくらい確実性があるものかというお話を第一人者の先生にお伺いできて、とても参考になりました。
  • 表情による認識技術は知っていたが、その人の心身の健康状態を画像で判断できるという技術がここまで進んでいるとは思わなかった。血流での健康判断、心理判断など、さりげないセンシング技術の応用をいろいろと考えさせられる講義だった。技術の進歩は著しく、生きること、健康に生活することをサポートしてくれているが、その技術の使い方、また使う人の価値観や考え方、人生哲学も技術進歩と同様に議論し、進化していく必要があるように思った。人間に作用する技術と、人間の思考のバランスがますます求められていくように感じた。
  • 「看取りのシグナル」という発想がものすごく新鮮だった。直接業務へ応用できる内容はあまりなかったが、血圧や血流等、意識的に測定するのが実際難しい実情があると思うため、さりげなく測定する事はとても意味のある事であり、現実的な環境下でのデータ取得ができる点は実用的であると考えられる。
  • 当社ではサ高住を運営しています。入浴前の血圧測定は、それだけで施設や病院に入ったような気分になり、自分が高齢や健康ではないことを感じさせる行為なので、体調に不安のある方などの最低限にしています。測りたいという方もいますが、自ら望んでいるわけではない場合、血圧を測るという行為をせずに、自然と測ることができるなら、そういった方の入浴の時間がより自然なものとなり、心地よい時間になるだろうと想像しました。
  • 様々な技術、規制等の制約がある中で、限られたデータから有効な生態情報を抽出するための先進的な工夫について垣間見れたことで大変参考になりました。
  • ユーザビリティ、コスト、普及などの観点から難しい数学を駆使しながら「非接触型」(コンピューター+ソフト)での映像による開発にこだわっていらっしゃる姿勢に大変感銘いたしました。装置能力については飛躍的に性能がアップするはずですし、モジュール化でコストも安くなり小型化されるはずなので例えば店頭やセミナーなどで顔面の血流変化が今以上にきれいに、心拍数や交感/副交感神経の活動変化みたいな情報をつけて対象者に説明できるのではないかと期待いたしました。

村田特任教授によるアイスブレイク、および個別質疑は有用だった理由は?

  • 教授の専門的な解説を、一段階広義な捉え方を示して頂けたと感じる。そのことで、教授の講義内容について、「応用できる幅」が拡がった感覚となったから。
  • アイスブレイクは、改めて聴講した内容を整理できる時間となり、大変有用だったと感じています。
  • 個別質疑についても、他の企業の方が、講義の内容をどのような切り口でとらえていらっしゃるのかを垣間見ることができ、とても参考になりました。
  • 村田特任教授の、難解ワードについての振り返りと理解度の確認が、いつもまとめに役立ちます。
  • 前座のたたき台的(※)な質問をアイスブレイクに入れることで、技術やその専門以外の方にも、質問しやすくなっていたのが、運営上とてもよかったと思います。(※ 失礼承知の言葉で、申し訳ありません)
  • 専門的な説明で、文系の私には理解が難しいところについては、いくつかの質問と応答を聞くことで、少し理解が深まったような気がしました。
  • 村田特任教授によるアイスブレイクでは、分かりにくかったことなど先生にお答えいただくなかで、さらに理解が深まってよかったです。
  • センシングの状態によるデータの触れ等も考慮して、データを比でみることの必然性等について、理解がふかまった。
  • 専門外の内容であったので少し分かりにくかったのですが、アイスブレイクや質疑で理解が深まりました。
  • 在宅医療、在宅介護への応用を考えた場合、終末期の看取りに求められるサービスと、どんな生体信号をカメラで検知してモニターすべきなのかという議論は、サイエンスだけでは解決できない現場の生々しい実態を垣間見たようで、とても興味深いお話でした。
  • 今後の可能性としては顔の血流の流れから感情や健康状態が読み込みを行い、AIが対応するようになるのは想像がつきました。
  • 予習をしても文系専門の人間は理解しがたい部分が多く、講義を聞いてすぐに応用事例等が浮かばないジレンマがあったが、村田特任教授のアイスブレイクでわかりやすいレベルまで掘り下げていただけるので、非常に理解が進んだ。そのこともあって、個別の質問等も具体性が増しているように感じる。村田先生にはご苦労をおかけするが、この方法はぜひともに続けていただきたい。
  • 村田教授のアイスブレイクで、聞き手側による発表のサマリーが行われたため、理解度が深まった。
  • 個別質疑では、丁寧に回答いただき大変助かりました。
  • 質問のやりとりを聴講することで理解が深まるので大変有用でした。

パネルトークが有用だった理由は?

  • さりげないセンシングとして日常生活に組み込むべく、様々な業界ですでに研究開発が進んでいることがわかりました。こういった情報を早めに捉え自分のビジネスに生かす情報を得る機会にしていきたいと思います。
  • 個別質疑同様、他の企業の方が、今回のテーマをどのような切り口でとらえていらっしゃるのかを知ることができ、大変参考になりました。
  • 専門的な話が多かったので、少しずつポイントを理解するように聞き、参考になる話も幾つかあった。
  • 各社ですでに取り組んでおられる事例が興味深かったです。
  • 他社が、本講義におけるビジネスの狙いなどが垣間見れたため、自社としてどう動けばよいのか、少しだけですが見えた感じがします。
  • パネルトーク形式になり、パネラーの質問を通して、さらに理解が深まり易くなったように思います。今回で言えば、自律神経とは?という質問から、交感神経、副交感神経の機能と測定のメカニズムが、わかりやすくなった。
  • 「自律神経活動を評価する」と言われて、分かったような分からないような感じでしたが、その辺りをきちっと質問していただき、理解が深まりました。
  • 参加している企業がどんな目的観を持って参加しているかを具体的なテーマを通して確認できた。
  • 映像から得られる情報量が多いこと、それゆえの解析対象としての可能性に幅があることなど、画像解析を活用することの意義が理解できました。
  • 脈波の変化というものを、今後どのように個人の体調・精神管理に役立てて発信していくのかまだ大きな課題があることを認識しました。
  • カメラ画像による健康センシングという、情報通信と医療の連携は時代の流れとしては必定であり、パネルトークに参加された方々のような企業や研究者によってハードもソフトも今後日進月歩で発展してゆくだろうと感じました。同時に技術の進歩が革新的であればあるほど、これを正しく利用するためには、従前にない知恵や工夫がとても大事なことであると改めて考える機会になりました。
  • 各企業の取り組んでいる内容を事前にまた個別に認識するのは難しいので、それぞれの方の業務内容を説明いただき、ディスカッションしていただくことで、思考過程が理解でき、質問者の意図も明確になると感じた。1期の時よりも、全体に慣れた雰囲気が感じられた。
    IoT、ICT系のパネリストの方々は、社会の「課題」の部分に対して非常に幅広くアンテナを張られており、自分は課題認識がまずできていないと痛感した。
  • パネリストの方々からの質問により、吉澤教授からより詳細または角度を変えた説明をしてくださったので、理解が深まったと感じました。

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